たがみよしひさ

たがみ よしひさ

たがみ よしひさ（本名：田上 喜久、1958年12月9日 - ）は、日本の漫画家であり、彼の代表作には『軽井沢シンドローム』や『NERVOUS BREAKDOWN』などが含まれます。また、彼の兄も漫画家である小山田いくです。

生い立ちと背景

長野県小諸市で育ったたがみは、暁の星幼稚園や小諸市立坂の上小学校を経て、長野県軽井沢高等学校を卒業しました。彼は中学時代に不登校を経験し、その後、上京したものの、再び帰郷してアルバイトをしながら漫画を描き始めました。最初の成功を収めたのは、1979年に『ビッグコミック』に掲載された短編「ざしきわらし」で、この作品は小学館新人コミック大賞で佳作を受賞しました。

作風と特徴

たがみの作風は、シリアスな8頭身のキャラクターと2〜3頭身のギャグキャラクターを独特のバランスで融合させている点にあります。彼の作品には、台詞以外にも多くの描き込みがあり、特に当て字や独特の字体を使用した台詞回しが目を引きます。扱うテーマも広範で、青春群像劇やSF、ミステリー、オカルト、伝奇、さらにはミリタリーものに至るまで、多様なジャンルを持っています。

作品の舞台とキャラクター

彼の作品の舞台には長野県が多く、特に軽井沢が頻繁に登場します。また、彼の作品間でキャラクターのクロスオーバーが行われることも多く、例えば『NERVOUS BREAKDOWN』では、他作品に登場したキャラクターたちが一堂に会しています。作中の架空の学校名としては、「白鳳高校」や「白鳳大学」が使われています。

健康と私生活

たがみは、作品『NERVOUS BREAKDOWN』の執筆に取り組んでいた頃から健康を害しており、作品の主人公「安堂一意」は彼自身をモデルにしているとされています。また、2016年に兄である小山田いくが亡くなった後からは彼の健康状態がさらに悪化し、2022年時点では自宅療養を強いられています。

主要な作品リスト

たがみの作品には、以下のようなものがあります：

• - まゆ: 寄生虫をテーマにしたホラーミステリー。
• - 軽井沢シンドローム: 軽井沢を舞台に恋愛模様を描いた青春もの。
• - NERVOUS BREAKDOWN: 私立探偵事務所を舞台にしたミステリー。
• - それさえもおそらくは平穏な日々: 作者の日常を描いた短編集。
• - 妄想超人マイナマン: ヒーローもの短編。
• - HARD: ハードボイルドな雰囲気の伝奇もの。

結論

たがみよしひさは、その独特な作風と幅広いテーマによって日本の漫画界において独自の地位を築いています。彼の作品には、深い人間ドラマや複雑な思いが描かれており、読む人を魅了する力を持っています。今後の彼の動向にも大いに注目が集まることでしょう。

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