たけふ新駅

たけふ新駅と福武口駅：福井鉄道の駅物語

福井県越前市にあるたけふ新駅は、福井鉄道福武線の駅です。駅番号はF0。この駅と、かつて接続していた南越線の福武口駅について、歴史的背景や駅構造、周辺環境などを詳しく解説します。

たけふ新駅の歩み

たけふ新駅は、1924年（大正13年）2月23日、福武電気鉄道武生新駅として開業しました。その後、1945年（昭和20年）8月1日の福武電気鉄道と鯖浦電気鉄道の合併に伴い、福井鉄道の駅となります。1981年までは南越線の福武口駅と連絡しており、福武線との接続駅として重要な役割を果たしていました。

1983年には現在の駅舎が新築され、2010年3月25日には、武生市の越前市への合併に伴い、越前武生駅に改称されました。そして、2023年2月25日、北陸新幹線の越前たけふ駅開業（2024年3月16日）に伴う名称重複回避のため、現在の「たけふ新駅」に改称されました。駅名変更案として「武生新駅」「福鉄たけふ駅」「福鉄えちぜん駅」「菊花たけふ駅」「越前府中駅」の5案が提案され、投票の結果、最も票を得た「武生新駅」をひらがな表記とした「たけふ新駅」が決定しました。

たけふ新駅の構造と設備

3階建ての駅舎は、待合室、改札、窓口を1階に配置。窓口は早朝と夜間を除き営業しています。駅舎内には福鉄バスチケットセンター（2011年7月開設）も入居しており、利便性を高めています。福井鉄道の駅としては珍しく、行き先案内の電光掲示板と発車メロディ（2013年4月26日導入）を備えています。発車メロディは、福井テレビのマスコットキャラクター「EarEarちゃん」のダンス曲のアレンジ版です。

ホームは櫛形2面3線で、主に2番線が使用されます。夜間滞泊設定駅であり、3番線の東側には留置線と洗車機を備えた側線があります。

たけふ新駅周辺

駅西口には福井鉄道バスのりば、南口にはタクシーのりばと越前市市民バス「のろっさ」のりばがあります。東隣にはハピラインふくい線（旧北陸本線）の線路が迫っており、駅前から東側へは小さな地下通路しかありません。自動車は南北の陸橋を経由する必要があります。ハピラインふくいの武生駅とはアル・プラザ武生を挟んで向かい側にあるものの、直接接続はしていません。北陸新幹線の越前たけふ駅までは約3kmの距離があります。

福武口駅：消えた南越線の駅

福武口駅は、かつて福井県越前市錦町にあった福井鉄道南越線の駅です。たけふ新駅と地下道でつながり、南越線の廃止（1981年）まで利用されていました。単式ホーム1面1線からなる小さな駅で、現在は駅の名残はなく、跡地は駐輪場となっています。

隣の駅

福井鉄道 福武線

たけふ新駅 - 北府駅（普通・区間急行・急行）
たけふ新駅 - 神明駅（臨時急行）

かつて存在した路線：福井鉄道 南越線

* 社武生駅 - 福武口駅 - 北府駅

利用状況

たけふ新駅の利用状況は年々変動しており、詳細なデータは統計資料を参照ください。

まとめ

たけふ新駅は、歴史と変化を刻んできた福井鉄道の重要な駅です。北陸新幹線の開業を機に新たな出発を迎え、地域の拠点として発展を続けています。一方、福武口駅は、南越線の廃止と共に消えてしまったものの、その存在は福井鉄道の歴史を語る上で欠かせないものです。

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