ハピラインふくい

株式会社ハピラインふくい：福井県の新たな鉄道事業者

概要

株式会社ハピラインふくいは、福井県福井市に本社を置く第三セクター方式の鉄道会社です。北陸新幹線の金沢駅から敦賀駅間が開通する際に、JR西日本から並行在来線の敦賀駅から大聖寺駅間が経営分離され、この会社がその運営を引き継ぎました。地域の交通手段として、福井県内の鉄道インフラに貢献することを目指しています。

沿革

ハピラインふくいは、2019年8月に設立されました。当初の計画では、2023年春に北陸新幹線金沢駅から敦賀駅間が開業することになっていましたが、結果的には2024年春に延期されました。この理由により、並行在来線の開業も1年遅れました。

会社設立後、2020年4月から第1期の社員が入社し、その後、JR西日本から出向した約170人の職員も加わる形で、開業準備が進められました。2022年には、社名を「株式会社ハピラインふくい」に改称し、資本を増やして本格的な運営体制が整えられました。開業時には、誓願者約100人を含む280人の体制でサービスを提供する予定です。

ビジョンと展望

ハピラインふくいは、県内の他の鉄道会社、たとえばえちぜん鉄道や福井鉄道との連携について検討しています。そして、2024年6月には三社共同の「福井県鉄道協会」を設立し、共通の資材調達や人材確保などの面で協力していくことを発表しました。加えて、同年7月には北陸新幹線に関連する5社が業務効率化のための協力を進めることも報じられました。

路線と車両

ハピラインふくいが運営する路線は、敦賀駅から大聖寺駅までの84.3キロメートルに及びます。敦賀駅と大聖寺駅の間には、南今庄駅から牛ノ谷駅までの17駅が存在し、ハピラインふくいはこれらの駅を所有しています。敦賀駅はJR西日本と共同使用となり、駅員が配置される予定です。また、開業に向けてJR西日本から521系電車16本の譲渡を受け、この電車はピンク色と緑色にラッピングされた外観で運行される予定です。

運賃と連絡乗車券

ハピラインふくいの運賃体系も整備されており、大人普通旅客運賃が設定されています。2024年3月16日から運賃が導入される予定で、各社線との連絡乗車券も多様な形で設定されています。他社線との連続利用も可能で、ICOCAなどの全国相互利用可能な交通系ICカードも使用できます。

結論

株式会社ハピラインふくいは、福井県の交通インフラの一端を担う新しい鉄道事業者として、地域の交通利便性向上に寄与することを目指しています。今後の展開に期待が寄せられています。

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