たったひとつの地球

『たったひとつの地球』は、1996年4月8日から2007年3月6日までNHK教育テレビジョンで放送された、小学生向けの環境教育番組です。番組は、放送期間中に内容や対象学年を変化させながら、子供たちの環境問題への理解を深める役割を果たしました。

番組の変遷

番組は当初、小学校5年生・6年生を対象とした環境教育番組としてスタートしました。その後、2002年に小学校で総合的な学習の時間が完全導入されたことを受け、同年代向けの総合学習番組へとリニューアルされました。さらに、2005年度からは小学校3年生・4年生も対象に加え、3年生から6年生向けの総合学習番組として放送されました。

番組は、放送期間中に大きく分けて3つの時期に分けられます。

第1期（1996年4月8日～1998年3月9日）：
小学校高学年向けの環境教育番組として放送。ナビゲーターは清水國明が務めました。
インターネットスクール・たったひとつの地球（1998年4月6日～2004年3月17日）：
インターネット時代の到来に対応し、番組内容をリニューアル。番組タイトルにも「インターネットスクール」が加わりました。ナビゲーターは、清水國明（1998年度 - 2000年度）に続き、瀬戸カトリーヌ（2001年度 - 2003年度）が担当。また、堀口文宏が火星人の声を担当しました。
第2期（2004年4月5日～2007年3月6日）：
環境問題を「ゴミ」「水」「食糧」「エネルギー」「自然」「リサイクル」の6つのテーマに絞り、より深く掘り下げて学習する内容となりました。21世紀における人間と地球の望ましい関係について学ぶことを目指しました。また、デジタル教材としての利用を想定し、ハイビジョン制作に移行しました。声の出演は、三石琴乃（おとひめ）、島田敏（こてんぐ、ナレーター）が担当しました。

『たったひとつの地球クラブ』

1999年9月16日から2004年3月18日まで、番組内で『たったひとつの地球クラブ』という生放送企画が実施されました。これは『インターネットスクール・たったひとつの地球』の再放送時間帯に行われたもので、毎月第3木曜日（8月を除く）に放送されました。番組では、環境問題について学んでいる小学校とスタジオをテレビ電話で繋ぎ、各学校の活動内容を紹介していました。司会は、結城さとみ（1999年度 - 2001年度）、関口健（2001年度 - 2003年度）が担当しました。

テーマ曲

番組のテーマ曲には、EPOの「海の中で泣いたなら」が使用されました。作詞・作曲はEPO、編曲はEPOと菅野よう子が担当しました。

放送時間

番組は、日本標準時で放送され、別の時間帯での再放送も行われていました。

番組のねらい

『たったひとつの地球』は、環境問題という複雑で多岐にわたるテーマを、小学生にもわかりやすく、興味深く学べるように工夫されていました。子供たちが地球環境について考え、行動するきっかけを提供した番組として、多くの人々に記憶されています。

関連情報

番組の関連情報として、以下のサイトが残されています。

たったひとつの地球 - ウェイバックマシン（1997年2月5日アーカイブ分）
たったひとつの地球クラブ
たったひとつの地球 - NHK放送史
インターネットスクール・たったひとつの地球 - NHK放送史
学校デジタル羅針盤 - NHK放送史（動画の55秒より番組紹介）

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