たとえば、愛

『たとえば、愛』

『たとえば、愛』は、1979年1月11日から4月5日までTBS系列の「木曜座」で全13回にわたり放送されたドラマです。この作品は、特に再婚を予定している女性DJの心の葛藤をテーマにしており、心情豊かな物語が展開されます。残念ながら、DVDのリリースはされていないため、視聴するのは当時の放送を通じてのみとなっています。

概要

主人公は、人気の深夜ラジオ番組を持つDJ、九条冬子です。彼女は、数年前に離婚を経験し、再婚を迎えようとしています。しかし、新しいパートナーである高井五郎との関係にありながらも、前夫の工藤六助が披露宴に現れることに心が乱されます。この作品は、三田村邦彦や石田えりのデビュー作としても知られ、キャスト陣にも豪華なメンバーが勢揃いしています。

ストーリーの流れ

九条冬子は、離婚後約1年が経過し、彼女にとって新しい人生の一歩を踏み出そうとしていました。結婚式当日、まさかの前夫の出席を知り、驚愕します。実は、冬子の新婚相手である高井五郎が彼を呼んだことが明らかになり、さらに混乱が深まります。その後の披露宴は一見問題なく進むものの、冬子の心の中には複雑な感情が渦巻いているのです。

披露宴の数日後、冬子は自身のラジオ番組で、とある匿名の手紙を実名で読み上げてしまうという失態を犯します。この出来事は彼女の心にさらなる波紋を呼び、周囲との関係や自身の感情にも影響を与えることになります。

登場人物

• - 九条冬子：大原麗子
• - 高井五郎：津川雅彦
• - 工藤六助：原田芳雄
• - 三国乙彦：三田村邦彦
• - 九条いりか：石田えり
• - さらに多くのキャラクターが物語を彩ります。

音楽とスタッフ

このドラマの音楽は宇崎竜童が手がけ、主題歌「とまどいトワイライト」は阿木燿子の作詞で、多くの視聴者に愛されました。ドラマの脚本は倉本聰、演出には井下靖央や服部晴治が関わり、作り手たちの情熱が感じられます。

トリビア

『たとえば、愛』は、放送時代の日本のテレビドラマとしては非常に特異な作品でした。興味深い事実として、1979年4月2日放送の「中島みゆきのオールナイトニッポン」では、中島みゆきが九条冬子に扮して、番組のオープニングで独特なアプローチを試みました。このようなメディアとのコラボレーションも視聴者を驚かせました。

『たとえば、愛』は、再婚というテーマを通じて女性の心情を深く描いたドラマであり、今でも多くの人々に記憶に残る作品となっています。

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