たにがわ (列車)

たにがわ

「たにがわ」は、東日本旅客鉄道（JR東日本）が上越新幹線区間、具体的には東京駅と高崎駅、越後湯沢駅間を運行する特別急行列車の愛称です。この列車は、1997年10月1日に導入され、以降多くの乗客に利用されています。もともとは、上野駅から水上駅間を走行していた在来線の特急名でもあった「谷川」が、上越新幹線の運行体系改革で新たに「たにがわ」という名称を与えられました。

名称の由来

「たにがわ」という名称は、群馬県と新潟県の県境に位置する谷川岳に由来しています。この美しい山は、上越新幹線の大清水トンネルの真上にあり、列車の運行においてもその存在感を示しています。また、かつてはE1系やE4系の二階建て車両が「Maxたにがわ」として運行されていた時期もあり、多様な運行形態を見せてきました。

運行状況

「たにがわ」は、現在、東京駅と越後湯沢駅間に9往復、東京駅と高崎駅間に3往復が定期的に運行されています。また、臨時列車としてガーラ湯沢駅への便も設けられており、こちらは特急料金が必要ですが、便利なアクセスを提供しています。特に冬のシーズンには、スキー客をターゲットにした運行も行われ、観光地への交通手段として重要な役割を果たしています。

2007年からは全車両禁煙となり、乗客が快適に利用できる環境も整えられました。また、2013年には運行形態が見直され、高崎駅および越後湯沢駅での連結・切り離しが行われる列車の名称も「Maxたにがわ」に変更されました。

車両とサービス

現在の「たにがわ」はE7系を使用して12両編成で運行されており、グランクラスの座席も設けられていますが、特別なアテンダントによるサービスは実施されていません。これまでの運用で使用された車両としては、E1系、E4系、E2系などもあり、それぞれの時代で東京・越後湯沢間を高速で結んできました。

ガーラ湯沢延長運転

冬のスキーシーズンには、越後湯沢駅からガーラ湯沢駅までの延長運転が行われることがあります。特に、多くのスキー客が利用するため、この区間は特急料金が必要で、自由席のみの運賃設定がされています。しかし、他の交通手段が充実しているため、利用者数は多くありません。

歴史的背景

「たにがわ」は、1982年11月15日の上越新幹線開業以来、様々な形でサービスを提供してきました。1997年の運行名改定を経て、多くの便が設定されることとなり、皆様の出張や観光にも利用されてきました。随時、新型車両やダイヤ改正が行われ、近年でもE7系への移行など進展が見られています。

「たにがわ」は、今後も利便性を追求しつつ、より多くの乗客に愛される列車として進化を続けていくことが期待されています。

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