たまプラーザ駅

たまプラーザ駅：横浜のベッドタウンを支える駅

たまプラーザ駅は、神奈川県横浜市青葉区美しが丘一丁目に位置する、東急田園都市線の駅です。横浜市最北部にあり、愛称は「たまプラ」、駅番号はDT15です。1966年の開業以来、周辺地域の開発と共に発展を遂げ、現在では乗降客数も多い、重要な交通拠点となっています。

歴史：変遷と発展

1966年の開業当初は「元石川駅」という仮称でしたが、現在の駅名「たまプラーザ」は、当時の東急電鉄社長の五島昇氏の発案によるものです。「プラーザ」はスペイン語で広場を意味し、多摩田園都市の中心として広場をイメージした街づくりを象徴しています。

開業後、2000年にはバリアフリー化工事が完了し、エレベーターやエスカレーターが設置されました。その後、2006年から2009年にかけて大規模な駅再開発工事が行われ、駅舎は大きく変貌を遂げました。この再開発によって、南口と北口に新しいバスターミナルが誕生、東改札口も新設され、さらに商業施設「たまプラーザテラス」も開業しました。2018年にはホームドアの使用も開始され、安全性の向上も図られています。

駅構造：洗練されたデザインと機能性

たまプラーザ駅は、相対式ホーム2面2線の半地下駅です。2006年から2009年にかけて行われた再開発工事では、ホーム中央部には円形の開口部が設けられ、吹き抜け構造の駅舎が誕生しました。改札階からホームまでを繋ぐエレベーターやエスカレーターも設置され、バリアフリーにも配慮した設計となっています。この新しい駅舎は、鉄道建築協会賞最優秀協会賞を受賞するなど、高い評価を得ています。

駅舎のデザインも特徴的で、吹き抜け構造の天井の高さや、円弧を描くデザインの床や梁など、洗練された空間が印象的です。また、改札内のエレベーターの階数表示も、改札を1F、ホームを地下1Fと表示するなど、工夫が凝らされています。

駅周辺：充実した商業施設と住宅街

たまプラーザ駅周辺は、住宅地が広がるベッドタウンです。駅周辺には、「たまプラーザテラス」をはじめ、東急百貨店、イトーヨーカドー、ノジマなどの大型商業施設が集積しています。また、多くの専門店や飲食店も出店しており、買い物や食事を楽しむのに便利な環境です。

北口前には桜並木が続く道路があり、春には美しい桜並木を楽しむことができます。バス路線も充実しており、近郊路線だけでなく、羽田空港や成田空港へのリムジンバスなども運行されています。東急グループと横浜市は、駅北側地区の街づくりで協働する協定を結び、地域全体の活性化にも力を入れています。

バスターミナル：快適な乗降空間

再開発に伴い、北口と南口にはそれぞれ新しいバスターミナルが整備されました。北口バスターミナルは地下化され、雨天時でも快適に乗降できます。南口バスターミナルも、屋根付きの通路や待合スペースが設置され、利便性が向上しています。様々なバス事業者が乗り入れ、空港連絡バスや高速バスなども利用できます。

利用状況

たまプラーザ駅は、1日平均乗降人員が77,074人（2023年度）にのぼる、利用客の多い駅です。これは、周辺地域の住宅地の規模や商業施設の充実度を反映していると言えるでしょう。

まとめ

たまプラーザ駅は、周辺地域の開発と歩みを共にし、バリアフリー化、駅舎の再開発、バスターミナルの整備など、常に進化を続けています。快適な空間と充実した周辺環境は、多くの利用客に支持され、横浜市のベッドタウンの中核的な役割を果たしています。今後も、地域社会の発展に貢献していくことでしょう。

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