つがる運輸区

つがる運輸区について

つがる運輸区（つがるうんゆく）は、かつて青森県弘前市にあった、東日本旅客鉄道（JR東日本）の乗務員組織で、主に運転士や車掌が所属していました。この組織は、2020年のダイヤ改正に伴い、弘前運輸区、青森運輸区、大館運輸区の3つの運輸区が統合されて設立されました。つがる運輸区の事務所は弘前駅に隣接しており、ここでは五能線で運行する気動車の仕業検査が行われていました。また、構内には留置線と転車台が設けられています。

車掌と運転士の役割

つがる運輸区の車掌は、普通列車や優等列車、臨時列車に対して様々な業務を行っていました。普通列車の乗務範囲は、奥羽本線の秋田 - 青森間、五能線の深浦 - 川部間、津軽線の青森 - 三厩間（ただし、津軽線は2022年3月12日に全列車がワンマン運転に移行し、車掌乗務が廃止）に及びました。

優等列車では、特急「つがる」として秋田 - 青森間の運行を担当し、また臨時列車として「快速リゾートしらかみ」も深浦・鯵ヶ沢 - 弘前 - 青森間で運行されることがありました。運転士においても、奥羽本線、五能線、津軽線を中心にして、運転業務が行われていました。

歴史の変遷

つがる運輸区の歴史は、弘前運輸区と青森運輸区の設立に端を発します。弘前運輸区は1991年に発足し、秋田車掌区弘前支区と弘前運転区を統合する形で設立されました。一方、青森運輸区は同年に青森車掌区と青森運転所の運転部門を統合し、新たに誕生しました。これらの組織が統合され、つがる運輸区が発足したのは2020年のことです。

その後、2022年3月には津軽線のワンマン運転への移行に伴い、車掌の乗務が廃止されることとなります。更に2023年3月18日をもってつがる運輸区は廃止され、弘前営業統括センターと統合されて新たに弘前統括センター（運輸）として再編されました。

結論

つがる運輸区は、数十年にわたって青森県の鉄道サービスを支えてきましたが、時代の変化に伴い、役割を終えたこととなります。今日では洋々な鉄道の経営方針や効率化が進められており、新たな体制の中で、より良いサービスが提供されることが期待されています。

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