つつじバス

つつじバス：鯖江市を巡るコミュニティバス

はじめに

福井県鯖江市で運行されているコミュニティバス「つつじバス」は、市民の生活を支える重要な交通手段です。2001年の運行開始以来、路線の拡大・縮小を繰り返し、現在の9路線体制に至っています。本記事では、つつじバスの運行概要、路線情報、歴史、そして運行事業者や車両について詳細に解説します。

運行概要

つつじバスは、鯖江市民を主な利用対象としたコミュニティバスです。2001年の運行開始当初は9路線でしたが、その後、2006年と2017年には路線拡大と増便が行われました。しかし、2022年には大幅な路線網の縮小が行われ、再び9路線での運行となっています。

料金体系はシンプルで、1回100円です。小学生以下と障害者の方は無料です。回数券（11枚綴り1000円、学生用15枚綴り1000円）も販売されており、車内で購入が可能です。その他、定期券や乗り継ぎ券、買物無料券といった利用者向けの制度も用意されています。ただし、土日祝日には一部便が運休し、年末年始（12月30日～1月3日）は全線運休となります。2012年10月からは、リアルタイムでのバス位置情報サービスも提供されています。

路線情報

現在のつつじバスは、市内中心部を循環する循環線と、各地区をカバーする8路線の計9路線で構成されています。

1. 循環線: 市内中心部を循環し、他の路線との接続も担う重要な路線です。鯖江駅、神明駅を起点に、西[[鯖江駅]]、道の駅西山公園、市役所、丹南病院、アル・プラザ鯖江、アイアイ鯖江などを経由します。2017年に中央線から名称変更されました。

2. 鯖江南・新横江線: 嚮陽会館を起点に、市南部を循環する路線です。鯖江公民館、西[[鯖江駅]]、サンドーム福井、新横江公民館、鯖江駅などを経由します。2016年度まではジャンボタクシーで運行されていました。

3. 神明線: 丹南病院または神明駅を起点に、市北部を循環する路線です。北鯖江駅西口、御幸グラウンド、つつじヶ丘などを経由します。

4. 片上・中河線: 丹南病院または神明駅を起点に、市中東部を循環する路線です。北鯖江駅東口、高年大学前、片上公民館などを経由します。2022年に片上・北中山線から名称変更され、北中山地区への乗り入れは廃止されました。

5. 立待線: 神明駅または神明苑を起点に、市北西部を循環する路線です。立待公民館、平和台団地、丹南病院などを経由します。

6. 吉川線: 神明駅または神明苑、丹南橋西を起点に、市中西部を循環する路線です。吉川公民館、小泉団地、丹南病院などを経由します。

7. 豊線: 鯖江駅を起点に、市南西部を循環する路線です。西[[鯖江駅]]、嚮陽会館、福井高専、豊公民館などを経由します。2022年には通学便市内高校ルートを編入し、福井高専止まりの便も運行されるようになりました。

8. 中河・北中山線: 嚮陽会館または鯖江駅を起点に、市中東部を運行する路線です。ハニー東陽店（川島北）を終点とし、中河小学校、北中山公民館などを経由します。一部便は河和田線と同様に市東部まで運行されます。

9. 河和田線: 嚮陽会館または鯖江駅を起点に、市東部を運行する路線です。ラポーゼかわだ（温泉施設）または鉱泉前を終点とし、うるしの里会館、河和田小学校などを経由します。一部便はバイパスを経由します。

過去の路線

過去には、歴史の道線、通学便市内高校ルート、通学便片上・北中山ルート、通学便立待ルート、通学便吉川ルート、通学便豊ルート、通学便中河・北中山ルート、通学便河和田ルート、幹線など、現在とは異なる路線が運行されていました。これらの路線は、利用者減少や路線再編などの理由で廃止または他の路線に統合されています。

運行事業者

つつじバスの運行は、鯖江市が越前観光、鯖江高速観光バス、鯖江交通、つつじの4事業者に委託しています。2010年までは福井鉄道も運行に関わっていました。

車両

つつじバスには専用の車両が8台あり、運行事業者によって運用されています。車両の内訳は、日野・ポンチョ7台、日野・レインボーII1台です。レインボーIIは河和田線に使用され、赤と黒の越前漆器をイメージしたデザインが特徴です。2017年には日野・ポンチョが2台増車されました。過去には一部路線でジャンボタクシーも使用されていました。

まとめ

つつじバスは、鯖江市民の生活に密着した重要な公共交通機関です。路線の変遷や料金体系、運行事業者、車両情報などを理解することで、鯖江市の公共交通の現状をより深く知ることができます。今後も鯖江市の発展と共に、つつじバスが市民の生活を支え続けることが期待されます。

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