てるてる亭

てるてる亭の魅力

てるてる亭（てるてるてい）は、富山県富山市の中心に位置するセプラビル内にある演芸ホールで、正式には「ほくほくスペース てるてる亭」と呼ばれています。このホールは、落語を中心に様々な公演が行われる場所として地域の文化を支えています。

歴史と背景

tてるてる亭の開館は、2008年6月7日です。元々、このビルにはTOYAMA109という商業施設が存在しましたが、そのキーテナントが2000年に撤退、その後映画館「富山スカラ座」のみが2001年まで営業していました。その後、映画館が閉館したため、地元の金融機関である北陸銀行が主導して改修工事を行い、落語専用のホールとして再生しました。地元出身の人気落語家である立川志の輔氏にプロデュースを依頼し、ホール名は志の輔の本名「照雄」から「てるてる亭」と名付けられました。

施設の特徴

3階 ホール

てるてる亭のホールは、木材を使用した和風の舞台が特徴で、約266席の客席があります。そのうちの2席は車いす利用者のための席が確保されています。落語の公演に合わせた落ち着いた雰囲気作りがされており、座席は前身である映画館時代のものを活用しています。

1階 ほくほく通り

ビルの1階には、2010年に開業した「ほくほく通り」があります。ここにはミニシアターが併設されており、落語のビデオ映像が上映される特別なスペースです。また、越中からくり処という鉄道ジオラマの展示スペースもあり、地域ならではの興味深い展示が楽しめます。さらに休憩スペースやお土産コーナーも整備されており、訪れる人々にとって多様な体験が可能です。

主な公演

てるてる亭では、ほぼ毎月立川志の輔による「志の輔のこころみ」という定期公演が行われています。この他に、富山県民会館やオーバードホールで開催される「越中座」と呼ばれるイベントには志の輔が座長として出演し、地域の落語家や芸人たちと共演します。さらに、公演の前日には「越中座前夜祭」として特別なイベントも実施されています。また、年に一回の「しゃべらんまいけ越中・とやま弁大会」や、さまざまな落語家や芸人の不定期公演も行われており、地域文化の発信地としての役割を果たしています。

まとめ

てるてる亭は、その独自の歴史と地域の文化を尊重した運営方針により、多くの人々に愛される演芸ホールとなっています。落語と共に紡がれる地域の物語を聞き、参加することができる貴重な場所として、今後もますますの発展が期待されます。

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