てるる...

てるる…の歴史と活動

「てるる…」は、日本のスリーピース・ロックバンドとして2006年にメジャーデビューしたグループです。彼らの活動は、音楽シーンにおける個性的な存在として、多くのファンに親しまれました。バンドは、メンバーである渡辺、平井、甲田の三人から構成されており、音楽スタイルは文学的な歌詞と独自のメロディーが特徴でした。

バンドの結成と初期活動

バンドの起源は、渡辺と平井が中学生のころにさかのぼります。彼らはともにBOØWYファンであり、その熱意からバンドを結成しました。しかし、高校進学を機に一度は解散します。高校入学後、渡辺が音楽活動を再開した際、平井に声をかけ、そこで出会った甲田を加えて2000年8月に「てるる…」を結成しました。「てるる…」という名前は、元素記号の52番、テルルの響きに由来しています。

活動は主に渋谷や下北沢、新宿を中心に行われ、渡辺が書く文学性の高い曲が評価されました。2002年には、「横浜ハイスクールミュージックフェスティバル」で決勝に進出し、審査員特別賞を受賞します。彼らは自主レーベル「TERURU RECORD」からシングル「僕の考え」や「妄想の子供」、さらには1stアルバム「最早この絵は虫の息」をリリースし、全国ツアーも敢行しました。

メジャーデビューとその後の活動

2004年にはメンバーの平井が脱退し、翌年には新メンバーの井嶋が加入します。同年、セレクションアルバム「TERURU」がリリースされ、注目を集めました。2006年3月にはBMG JAPAN（現Sony Music Entertainment）から1stミニアルバム「贈りもの」でメジャーデビューを果たします。続けて、2007年には2ndミニアルバム「車輪」がリリースされますが、その後、井嶋が脱退し、新たに原が加入した際にバンド名表記が「Teruru…」に変更されました。彼らは多くのライブイベントにも出演し、多くのファンの熱気を集めました。

活動終了とその後の歩み

2010年1月12日、渋谷O-EASTでのライブ「Teruru…FINAL 早暁～やがて薄日が射し、青空が開く」をもって「てるる…」としての活動を終了します。しかし、メンバーはそのまま新たなバンド「Dichten（ディーゼン）」として活動を再開しました。この新バンドは、ドイツ語で「詩」や「戯言」を意味し、東京を中心に精力的にライブを行ったものの、2011年1月に活動を終了しました。

ディスコグラフィー

「てるる…」のディスコグラフィーには、シングルやアルバムが含まれます。特に自らのレーベルからリリースした作品は、いずれも絶版となっていますが、今でもファンの間で語り継がれています。例えば、1stアルバム「最早この絵は虫の息」や、井嶋加入後にリリースされたミニアルバム群も注目されています。

まとめ

「てるる…」は活動期間は短かったものの、その独自の音楽性とパフォーマンスで多くのリスナーに影響を与えたバンドです。解散後もメンバーの動向は注目されており、彼らの音楽は今なお多くのファンに愛されています。

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