ですか:高知県交通系ICカードの詳細
「ですか」は
高知県内の交通機関、特に
路面電車やバスで利用できるICカードです。このカードは、株式
会社ですかが運営しており、
2009年1月25日にサービスが開始されました。カード名は「電車の『で』、バスの『す』、カードの『か』」から名付けられており、バスや電車での利用が一つのカードで可能であることを示しています。
歴史と導入背景
「ですか」の導入は、
環境省が推進する「省CO2型都市づくりのための面的対策推進事業」に基づくもので、地域の交通利便性の向上や環境保護を目的としています。初めて市民にお披露目されたイベントは
2008年の「交通安全ひろば」で、0円から利用できるシステムの体験が提供されました。初日から、ふたつの端末で販売された以外は、
高知大丸やひろめ広場などでオープニング記念カードの販売が行われました。
利用可能なエリア
「ですか」は、以下の交通
会社で利用できます:
素晴らしいのは、以前は必要だった乗換券や乗継券が「ですか」を使うことで不要になり、効率的な乗車が可能です。また、特定の条件下では電車・バスの利用が差額なしでできることも利便性を向上させています。
カードの種類と機能
「ですか」には、無記名式と記名式の2つのタイプがあります。記名式には定期券機能を加えることができます。また、年齢に応じた3つのカードタイプが提供されています。以下がその種類です:
- - 大人用カード(有効期限は発行日から1年)
- - 小児用カード(小学生が対象、有効期限は12歳の誕生日まで)
- - ナイスエイジ(65歳以上対象)
カードの発行額は2,000円で、デポジットとして500円が含まれています。残高が0円の際に返却すれば、その他の手数料なしでデポジットが全額返済されるのが特徴です。
ですかポイントと割引サービス
「ですか」にはポイントプログラムもあり、毎月の利用額に応じてポイントが貯まります。一般的に5%、ナイスエイジでは10%のポイントが適用されます。ポイントは1ポイントあたり1円換算で、最低1,000ポイントから「ですか」にチャージできますが、有効期限は月末から2年間と限られています。
さらに、様々な割引サービスも用意されています。例えば、「ノーマイカーデイ」では毎月20日に運賃が10%割引になり、バスの市内均一区間ではオート1dayサービスが提供され、500円で一日乗り放題となります。
共通利用の可能性
「ですか」の導入により、同地域の他の交通機関との共通利用が期待されていましたが、2010年時点でJR四国は採用を見送ったため、今後の共通化は不透明な状況です。また、
国土交通省は「地域独自カード」を全国相互利用サービスの対象にすべく検討を進めています。
このように「ですか」は、
高知県内の交通機関での利便性向上や環境への配慮を実現するための重要な施策です。今後の発展が期待される一方で、地域全体でのデジタル化の推進や他の交通ICカードとの連携が求められています。