ときめきドットコム

ときめきドットコムは、かつて存在した日本の企業であり、株式会社ファミリーマート（2代目）の子会社として活動していました。主に商品の企画立案と、インターネットを用いた電子商取引（物販）事業を展開していました。しかし、親会社の経営再編に伴い、2017年2月1日をもって、その時点での親会社であったユニー・ファミリーマートホールディングスに吸収合併される形で法人格が消滅しました。

企業の設立当初は、コンビニエンスストアや総合スーパー（GMS）などの店頭に設置される多機能型情報端末（MMK）をはじめ、PCやネット家電、携帯電話、その他のモバイル機器といった多様な情報端末を通して、商品やサービス、情報などを提供することを目的としていました。この構想は、富士通が持つウェッブマネージメント業務のノウハウを基盤としており、店頭MMKの維持管理、広告企画販売、各種端末向けコンテンツの企画開発・販売、さらには電子商取引に関するマーケティング情報分析の受託など、多角的な事業展開を視野に入れていました。多様なコンテンツの提供、将来的な情報端末の発展を見据えた開発・配信、そして全国に広がる店舗網の活用を通じて、新たなビジネスモデルの構築を目指していたと言えます。

しかし、情報産業が分散化していく流れの中で、事業の主軸は次第にインターネットを通じた物販へと移行しました。中でも「サークルKサンクスオンライン」（かつては「カルワザオンライン」として知られていました）が中心的な役割を果たすようになりました。これ以前には、「ときめきモール」というインターネットショッピングサイトの運営も行っていました。また、一時期には株式会社西武ライオンズより業務委託を受け、「ライオンズストア オンライン」としてプロ野球関連グッズのインターネット販売を手がけた経験もあります。

ときめきドットコムが事業として行っていた内容は多岐にわたりました。主なものとして、電子商取引事業の経営自体、これに関連する情報端末などのハードウェアの企画・開発・販売・運用、電子商取引に関するビジネスモデルやコンテンツ（デジタル化された商品やサービス）、広告などの企画・開発・販売がありました。さらに、インターネット等のネットワークを利用した商取引、新商品開発のための計画・企画・立案および販売調査の受託、情報処理事業に関するホームページ制作、市場調査、宣伝広告業務なども手がけていました。他にも、携帯電話向けの情報コンテンツ制作・提供、フリーペーパーの制作・発行、コンビニエンスストアなどを対象とした商品の製造・販売、広告の出稿・販売といった活動を展開していました。

扱っていた商品のジャンルも非常に幅広く、スポーツ関連グッズ、ホビー・キャラクター・トイ・ゲーム関連、エンタメ・映画関連グッズ、アーティスト・タレント関連商品、グルメ・ドリンク、生活雑貨・ファッション・アクセサリー・ペット関連、美容・コスメ商品など、様々なカテゴリの商品を提供していました。

2016年9月には、親会社であるサークルKサンクスがファミリーマート（2代目）に社名を変更し、本社を移転したことに伴い、ときめきドットコムも東京都墨田区本所から東京都豊島区東池袋へと本社を移転しました。そして、事業の終息に向けて動き出し、同年12月27日をもって、主要なオンラインサービスを終了しました。その後、2017年2月1日に親会社への吸収合併により、その歴史に幕を下ろしました。

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