ときめき生情報810

ときめき生情報810（ときめきなまじょうほうはちいちまる）

『ときめき生情報810』は、1984年4月2日から1985年3月29日までJNN系列で放送された情報番組で、月曜日から金曜日まで、午前8時10分から8時30分までの20分間の生放送でした。この番組は、視聴者にとって新しい朝の習慣を提供し、様々な情報やエンターテインメントを届けました。番組の制作にあたったのは、司会の大沼啓延と相沢早苗、そして音楽の面では神本宗幸と角熊ゆきえが参加していました。

番組は、以前の『ポーラテレビ小説』の再放送が終わった枠を利用して立ち上がり、放送開始前には隣接する『朝のホットライン』や『JNN8時のニュース』が流れる中で、洗濯指数や健康食、耳より情報などの多彩なコーナーを展開しました。特に大沼啓延は、『朝のホットライン』のスポーツコーナーと連続して出演しているため、視聴者から親しみを持たれていました。

番組の主要コーナー

1. きょうの洗濯指数
番組のオープニングは、相沢による「8時10分、全国の洗濯指数です！」の声で始まり、天候に基づく洗濯指数を紹介するセクションです。続いて、大沼と相沢が「オーバー・ザ・レインボー」を披露し、その後は各局のアナウンサーが生中継で地元の朝の様子を伝えるスタイルです。

2. きょうの健康食
健康的な食生活を提案するコーナーで、視聴者に簡単に作れるレシピや健康情報を提供していました。

3. 耳より情報 女のネットワーク
このセグメントでは毎回3局が登場し、各地のスタジオから生放送で様々なトピックを紹介しました。特徴的なのは、クロマキー技術を使った映像演出です。

4. 神本宗幸のときめきピアノ
このコーナーでは、神本によるピアノ演奏と角熊のエレクトーンの生演奏が、毎朝視聴者に届けられました。特に、二人の即興によるセッションは視聴者に大好評でした。

5. 早苗のコンピュータ占い
占いコーナーは珍しかったですが、この番組で早くから導入されたことで、視聴者の興味を引きました。

放送のエピソード

『ときめき生情報810』は生放送ならではのエピソードも多く、おもしろい展開が数多くありました。例えば、放送開始直前にジャズピアニスト・カウント・ベイシーの訃報が入ると、神本は急遽その日の演奏曲を変更し、ベイシーの曲を演奏することになりました。また、1984年の田植えシーズンには相沢の実家から田植えの様子を生中継し、農家の生活をリアルに伝える試みも行われました。

そして、「ときめきピアノ」で演奏された曲の譜面を求める視聴者が多く、1985年3月には「デュエットコンサート」として譜面集が出版される事態にもなりました。さらに、1985年3月20日にはTBSホールで公開生放送を実施し、その後の「ときめきコンサート」も行われました。

このように『ときめき生情報810』は、視聴者との関わりを大切にしながら、新たな情報番組の形を模索し続け、朝の貴重な時間を彩る存在でした。

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