とさでん交通桟橋線

桟橋線の概要

桟橋線（さんばしせん）は、高知県高知市を南北に貫くトラムの路線であり、はりまや橋停留場から桟橋通五丁目停留場までの約2.4 kmにわたって運行されています。路線は全長が複線で、また全線が電化されており、標準の1067 mmの軌間を持っています。桟橋線は、市街地を道路上を走行する併用軌道として設計されており、他の多くの路線との接続も行われています。

主要な接続と特徴

桟橋線は、はりまや橋停留場において駅前線（はりまや橋から高知駅までの路線）や、東西方向の後免線・伊野線と接続し、多くの利用者にとって利便性の高い交通手段となっています。特に、わんぱーくこうちの開園時間帯には、桟橋通五丁目行きの電車には「わんぱーくこうち行」と表記された方向板が掲出され、観光客や家族連れの注目を集めています。

運行の形態

桟橋線の電車は、通常、駅前線との直通運行が行われ、毎時間約8本が運行されています。また、特定の時間帯には伊野線や後免線からの直通便が設定され、さらなる利便性を提供しています。特に桟橋通四丁目から桟橋車庫前までの便は、出入庫便として重要な役割を果たします。

歴史

桟橋線の物語は1904年5月2日に始まります。当時、土佐電気鉄道により「潮江線」として梅ノ辻から桟橋までの区間が開業しました。その後も1905年には桟橋停留場が開設され、1906年には現在の桟橋線の名で知られるようになりました。1922年には土佐水力電気と合併し、現在の土佐交通の一部となりました。1948年には再び土佐電気鉄道（2代目）がこの路線を引き継いでいます。

1940年代以降、多くの改良工事が行われ、2009年には桟橋通五丁目停留場の改良が完成しました。これは、現代の交通ニーズに応えるための重要なステップでした。

現在の状況

桟橋線は、高知市内の移動手段として根付いており、地元の住民や観光客にとって欠かせない交通手段となっています。また、近年の経営統合によって、とさでん交通としての運営が開始されました。これにより、地域の交通インフラとしての重要な役割が強化されています。桟橋線は、今後も地域の発展に寄与し続けることでしょう。

まとめ

桟橋線は、高知市の交通において重要な役割を果たしており、その歴史と利用状況は、市の発展と深く結びついています。未来に向けて更なる利便性の向上に期待が寄せられています。

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