とよしま (掃海艇)

掃海艇「とよしま」について

「とよしま」は、海上自衛隊に所属する掃海艇で、すがしま型[[掃海艇]]の5番艇です。艦名は、豊島に由来しています。この艇の艦歴を中心に、その活動や任務について詳しく見ていきます。

艦歴の概要

「とよしま」は、平成10年度の計画に基づいて、日立造船神奈川工場で1999年4月26日に起工されました。その後、2000年9月13日に進水し、2002年3月4日に正式に就役しました。就役後は掃海隊群第2掃海隊（佐世保）に編入され、様々な活動を行ってきました。

主な任務と活動

• - 2009年: 3月6日に佐世保地方隊下関基地隊第43掃海隊に編成替え。その後、4月に発生した平戸沖での漁船転覆事故では、行方不明者の捜索に従事しました。

• - 2010年: 11月3日には関門海峡において機雷や砲弾処分を行い、治安維持に寄与しました。

• - 2011年: 3月11日に発生した東日本大震災の際には、災害派遣に参加。複数回にわたり、被災した地域への支援物資の輸送等を行い、特に宮城県石巻市でのガソリンや缶詰の輸送が記録されています。

• - 2013年: これも重要な活動で、11月中旬に日向灘でアメリカ海軍との共同訓練を実施し、国際的な連携を深めました。

• - 2016年: 3月には、対馬付近での surveillance でウダロイ級ミサイル駆逐艦などを発見し、海上での安全確保に寄与しました。同年6月には再度の実機雷処分訓練にも参加しました。

• - 2023年: 4月には宮古島沖での陸自ヘリコプター事故を受け、捜索活動に従事。さらに11月には、屋久島沖での米軍オスプレイの墜落事故に対しても自主的に派遣され、捜索救難活動を行いました。

これらの活動は、「とよしま」が海上自衛隊の一員として日本の安全保障に重要な役割を果たしていることを示しています。

参考文献

• - 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』（並木書房、2002年）
• - 『世界の艦船 海上自衛隊木造掃海艇建造史』（海人社、2010年）
• - 月刊世界の艦船各種号

「とよしま」の艦歴は、日本の海上自衛隊の歴史の一端を担うものであり、その任務は国際的な連携や災害派遣における重要性が高まっていることを示しています。今後も掃海艇としての役割を務め、効果的な活動を続けることが期待されています。

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