どさん子

株式会社どさん子の歴史と概要

株式会社どさん子は、かつて東京都品川区に本社を持ち、「どさん子」ラーメンチェーンを中心に展開していた企業です。会社の歴史は1961年5月の創業にさかのぼります。創業者の青池保氏は、東京都墨田区に餃子飯店「つたや」を設立し、飲食業界での第一歩を踏み出しました。この店舗は、後の事業展開における基盤となりました。

1967年6月、株式会社どさん子は札幌ラーメンのチェーン展開を開始しました。初めての店舗は東京都墨田区両国にオープンした「どさん子1号店」で、札幌ラーメンの美味しさを東京の人々に広める重要な役割を果たしました。これに伴い、1968年4月には北国商事株式会社を設立し、法人化が進みました。これらの活動を通じて、どさん子は急速に成長を遂げました。

1989年には社名を株式会社ホッコクに変更し、1990年2月には東京証券取引所スタンダードに株式を上場しました。この頃の成長は、どさん子ブランドの確立と共に、さらなる事業拡大の礎となりました。

2008年5月には、MS&Consultingを子会社として迎え入れるなど、経営の多角化を進めました。しかし、その後の流れは必ずしも順風満帆ではありませんでした。2009年から2010年にかけて、民事再生手続きを行っていた企業に関与するも、支援の撤回がありました。

2012年3月、どさん子に関する有価証券報告書に虚偽の記載があったことが明るみに出ました。この問題は会社にとって大きな打撃となり、同年7月には、上場廃止が決定されてしまいました。その後、金融庁からは課徴金が課せられ、2012年8月11日には公式に上場廃止となりました。

同年10月には、会社分割を行い、食品事業部門を新たな会社へ引き継ぎました。その後、株式会社アスラポート・ダイニング（現在のJFLAホールディングス）の傘下に入ることとなり、社名も株式会社DSKグループに変更されました。

2017年には事業会社として存在していた初代あどさん子もアスラポートに吸収され、法人としてのどさん子はその幕を閉じました。以降、事業はアスラポートどさん子事業本部が引き継ぐ形となりました。

どさん子の展開していた店舗には、ラーメンを提供する「どさん子」、味噌ベースのラーメン店「みそ膳」、鶏肉やラーメンを提供していた「藤平」、さらにはオリジナルラーメンを楽しめる「原点」などがありました。

このように、株式会社どさん子は創業から波乱に満ちた歴史を持ち、飲食業界において一時代を築いた企業であったことがわかります。

もう一度検索