なかのよいこ

なかのよいこ（本名：寺延杉子）は、1975年5月11日生まれの兵庫県出身のお笑い芸人です。身長156cmで、その小柄な体格からは想像もつかないパワフルな芸風が特徴です。

高校卒業後の1994年、上京した彼女はアイドルオーディションで約1万人の応募者の中からファイナリスト6人に選ばれました。この時、特技として披露した「甲子園球場にいるオッサンの真似」が審査員の和田勉に絶賛されたというエピソードがあります。また、このオーディションでは来栖あつこも選ばれており、共に歌や芝居の稽古に励んでいたそうです。

1998年8月に芸人としてデビューしたなかのよいこは、札幌のストリップ劇場での幕間コントが最初の仕事でした。3ヶ月間、劇場に泊まり込みながら連日出演するというハードな日々を送ったそうです。2001年には、人気番組『進ぬ!電波少年』の企画「電波少年的15少女漂流記」に出演しましたが、人間関係に疲れてリタイアし、企画メンバーにはなれませんでした。しかし、この企画で共演した、いとうあさこや森三中の黒沢かずことは、現在も親交があるそうです。

また、過去には劇団ひとりと交際していたことがあり、複数のテレビ番組でこの事実を明かしています。特に、番組『ジャンプ!○○中』では「元彼との前説」を一番恥ずかしかった仕事として挙げています。劇団ひとりが結婚した際には、彼の出演番組で浅野温子の物真似で祝辞を述べるというユニークな形でお祝いしました。その後、番組『ウチくる!?』でも共演しています。

2011年4月には、約13年所属していた石井光三オフィスを離れてフリーに転身しました。そして、2012年夏には吉本新喜劇の座員オーディションに合格し、吉本クリエイティブ・エージェンシー大阪に所属することになりました。

なかのよいこの芸風は、酒焼けしたようなしゃがれた声の関西弁で、早口でまくしたてるスタイルが特徴です。『今週のベスト5』というネタでは、自宅の住所や電話番号などを明かすような場面もありますが、これらは実際には存在しないものです。しかし、本人のブログによると、その後実際に引越しも経験しているようです。また、ボディコンにジュリ扇というお立ち台ギャルに扮し、頭上でミラーボールを回しながらネタを披露するなど、視覚的にもインパクトのある芸も持ち合わせています。浅野温子をはじめとした物真似も彼女のレパートリーの一つです。

テレビ出演としては、『雷波少年』、『進ぬ!電波少年』、『退屈貴族』、『リチャードホール』など、数々の人気番組に出演しています。特に、物真似の腕前は高く評価されており、『キミハブレイク』の「THE MONOMANE」では、浅野温子の物真似で優勝を飾っています。また、『とんねるずのみなさんのおかげでした・博士と助手〜細かすぎて伝わらないモノマネ選手権〜』では、浅野温子のドラマでの独特な間やセリフを巧みに再現し、話題となりました。その他、『おしゃれイズム』では、浅野温子本人の前で物真似を披露し、土下座して謝罪するという一幕もありましたが、浅野からは「いいんじゃないですか」と寛容な言葉をかけられました。2014年には、『痛快!明石家電視台』に出演し、学生時代からファンである明石家さんまの前で私物のグッズを披露するなど、彼女の熱烈なファンぶりを見せています。

ラジオ番組にも出演しており、『フリートーカー・ジャック!』、『フリートーカー・バトル』などで活躍しました。また、R-1ぐらんぷりでは2011年に三回戦まで進出しています。さらに、とんねるずの木梨憲武のブログでも紹介されるなど、幅広い活躍を見せています。

なかのよいこは、そのユニークなキャラクターと多才な芸で、多くの人々を魅了し続けているお笑い芸人です。

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