なつしお (潜水艦・2代)

潜水艦「なつしお」（SS-584）

「なつしお」は、海上自衛隊に所属する潜水艦で、はるしお型の2番艦にあたります。この艦名は、夏の潮に由来し、日本の艦艇としての歴史を受け継いでいます。「なつしお」と名付けられた艦艇には、旧海軍の陽炎型駆逐艦「夏潮」や先代の潜水艦「なつしお」（SS-523）などがあります。

艦の歴史

「なつしお」は、1988年4月8日に川崎重工業神戸工場で起工され、その後1990年3月20日に進水しました。同年8月31日には公試が始まり、1991年3月20日に正式に就役しました。就役後は、第1潜水隊群第5潜水隊に編入され、呉に配備されました。

「なつしお」は、装備として2400トン型の潜水艦であり、様々な活動を通じてその能力を示しました。1996年には環太平洋合同演習（RIMPAC）に参加し、国際的な演習においてもその運用能力を証明しています。

さらに1997年8月3日には、若狭湾北方で旧護衛艦「ながつき」を撃沈処分するという重要なミッションを成功させました。2000年5月には再び環太平洋合同演習に参加するため、呉を出港し、真珠湾での演習を経て、ハワイ近海での複数の演習任務を遂行しました。

「なつしお」は2002年にもリムパックに参加し、他にも様々な訓練を実施しました。平成14年度派米訓練には2002年の5月から8月にかけて参加し、国際的な協力の一環として他国の軍隊とも連携を図っていました。

最終期

「なつしお」は、2010年3月26日に除籍されました。その際、艦の運用としては第1潜水隊群第5潜水隊にずっと所属していました。総航程は43万キロメートルに及び、派米訓練には3回、海自演習には10回、潜水艦戦技などの訓練にも8回参加するなど、多くの実績を残しました。

歴代艦長

「なつしお」には、多くの艦長が任命され、その指導の下、艦はさまざまな活動を行いました。艦長たちは、艦の運行とその任務を遂行する上で大きな役割を担っていました。

参考文献

「なつしお」の詳細な歴史については、以下の文献が参考になります：

• - 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』（並木書房、2002年）
• - 『世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』（海人社、2004年）
• - 『世界の艦船 増刊第665集 海上自衛隊潜水艦史』（海人社、2006年）

関連項目

「なつしお」が所属していた海上自衛隊やその艦艇についての情報は、関連項目を通じてさらに詳細に知ることができます。

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