なにはなくとも全員集合!!

映画『なにはなくとも全員集合!!』

『なにはなくとも全員集合!!』は、1967年に製作及び公開されたザ・ドリフターズの初主演映画であり、彼らの「全員集合シリーズ」の一環です。この作品は松竹ドリフ映画第1作に位置づけられ、併映として『喜劇 一発勝負』が上映されました。

ストーリーの概要

物語は初夏の温泉地、草津を舞台に展開されます。この町では赤字続きのローカル線と競合するバス会社、西武バスとの対立が続いていました。新たに駅長として草津に赴任した白坂（三木のり平）は、旅館の若旦那である風太に町の権力者と勘違いされてしまいます。白坂は西武バスの宴会に招かれるが、そこでバス会社の真実を知らずに彼らを批判し、営業所長・碇谷を怒らせてしまいます。

初出勤の日、白坂は駅員たちを熱心に指導し、娘・悦子（中尾ミエ）を助けようと奮闘します。一方の碇谷も新たな路線を草津に開通させるため、所員たちを動員します。物語が進む中で、白坂の息子が新川（古今亭志ん朝）が運転するバスにひかれそうになり、物語はクライマックスへと向かっていきます。

スタッフとキャスト

本作は、渡邊祐介監督のもと、青木伸樹と脇田茂が製作を担当しました。原作は田波靖男によるもので、脚本は石松愛弘と監督自身が共同で務めました。撮影は堂脇博が担当し、音楽は萩原哲晶が手がけています。

キャストには三木のり平（白坂栄造）、中尾ミエ（白坂悦子）、丹阿弥谷津子（白坂政子）、加藤茶（加藤登）、仲本工事（仲本幸助）、いかりや長介（碇谷長吉）など、今をときめくコメディアンが揃っています。また、様々なキャラクターが物語に色を添えています。

トリビア

本作品には、実在するバス会社『西武バス』が登場します。この会社は当時、草津地域を営業エリアとしており、作中の草津営業所も実在のものでしたが、後に廃止されています。興味深いことに、劇場予告編では、出演者の荒井注が誤って「新井注」と表記されるという小さなエラーも見受けられました。

まとめ

『なにはなくとも全員集合!!』は、ザ・ドリフターズの魅力が堪能できるコメディ映画です。草津温泉を舞台に、登場人物たちの笑いと奮闘を描いた本作は、観る者に楽しさと温かさを提供します。今もなお、多くのファンに愛される作品の一つであり、ドリフターズのファンならずとも楽しめる内容となっていることでしょう。

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