のだめカンタービレの登場人物

のだめカンタービレの登場人物

『のだめカンタービレ』は、二ノ宮知子による人気漫画で、クラシック音楽を題材にした作品です。個性的なキャラクターたちが繰り広げる、音楽、恋愛、人間模様が魅力です。ここでは、主要な登場人物について詳しく解説します。

主人公

野田 恵（のだ めぐみ）

通称「のだめ」。桃ヶ丘音楽大学ピアノ科の学生で、型破りな才能を持つ持ち主です。一度聴いた曲は楽譜なしで弾きこなせる絶対音感を持っていますが、幼少期のトラウマから楽譜を読むのが苦手です。

明るく人懐っこい性格ですが、極端にずぼらな生活を送っており、部屋はゴミだらけ。奇妙な言動が多く、千秋からは「変態」扱いされていますが、根は優しく繊細です。料理は苦手ですが、おにぎりと鍋料理だけは得意。

千秋との出会いをきっかけに音楽家として成長していくことを決意し、コンセルヴァトワールへ留学。様々な経験を通して、ピアニストとして才能を開花させていきます。

千秋 真一（ちあき しんいち）

指揮者を目指すエリート音大生。容姿端麗、頭脳明晰、語学堪能、家事もこなす完璧人間です。幼少期のトラウマで飛行機恐怖症を抱えており、海外留学を諦めていましたが、のだめとの出会いをきっかけにトラウマを克服し、留学を決意します。

完璧主義者で他人にも厳しいですが、面倒見の良い一面も持ち合わせています。のだめに対しては厳しく接することが多いものの、その才能を認め、パートナーとして大切に思っています。料理が得意で、特に洋食の腕はプロ級です。

指揮者とその関係者

フランツ・フォン・シュトレーゼマン

世界的に有名なドイツ人指揮者。通称「ミルヒー」。その才能を見抜く力に長けており、千秋やのだめの才能を見出し、指導します。エロジジイな一面があり、度々騒動を起こしますが、音楽に対する情熱は本物です。

エリーゼ

シュトレーゼマンの敏腕マネージャー。常に冷静沈着で、シュトレーゼマンを陰で操っています。千秋をシュトレーゼマンと同じ事務所に入れ、何かと世話を焼きます。

オリバー

エリーゼの用心棒。無口で強面ですが、心優しい人物です。シュトレーゼマンの身の回りの世話や、千秋の拉致など、様々な仕事をこなします。

セバスチャーノ・ヴィエラ

世界的に有名なイタリア人指揮者。千秋が幼い頃から憧れている人物です。おもちゃ好きで子供のような一面があり、千秋に指揮者としての心構えを教えます。

Sオケ関係者

峰 龍太郎（みね りゅうたろう）

千秋とのだめの親友。ヴァイオリン科に在籍していますが、自己陶酔型の演奏をするため、周囲からは変わり者扱いされています。清良と恋人関係になり、後に結婚します。

奥山 真澄（おくやま ますみ）

打楽器奏者。アフロヘアーと口ひげが特徴的な、オカマのキャラクターです。千秋に熱烈な恋心を抱いており、常につきまとっています。

鈴木 萌（すずき もえ）・薫（すずき かおる）

双子のフルート奏者。姉妹揃って美人で、Sオケのアイドル的存在です。卒業後CDを出し、プロの演奏家として活躍します。

佐久 桜（さく さくら）

小柄なコントラバス奏者。家計を助けるためにアルバイトに明け暮れ、練習不足に悩んでいます。同じコントラバス奏者の岩井と恋人関係になります。

玉木 圭司（たまき けいじ）・橋本 洋平（はしもと ようへい）

アンチ千秋を目論むSオケの2人組。様々な策略を巡らせますが、いつも失敗に終わります。

R☆S（ライジングスター）オーケストラ

三木 清良（みき きよら）

美人ヴァイオリニスト。千秋とは互いの実力を認め合う、良きパートナーです。R☆Sオケのコンサートミストレスを務めます。峰龍太郎と恋人関係になり、後に結婚します。

黒木 泰則（くろき やすのり）

実力派オーボエ奏者。のだめに一目惚れしますが、失恋に終わります。パリに留学し、のだめと再会。マルレ・オケに入団します。

菊地 亨（きくち とおる）

チェロ奏者。女性関係にだらしなく、R☆Sオケの女性たちを次々と口説きます。

大学関係者

江藤 耕造（えとう こうぞう）

桃ヶ丘音楽大学ピアノ科教授。通称「ハリセン」。スパルタ指導で学生たちを鍛えます。のだめの才能を認め、熱心に指導します。

江藤 かおり（えとう かおり）

江藤の妻。元声楽家で、夫の教え子たちを優しく支えています。のだめがコンクールで着用するドレスは、彼女のお下がりです。

谷岡 肇（たにおか はじめ）

桃ヶ丘音楽大学ピアノ科教授。落ちこぼれの学生を担当することが多いですが、学生たちの「音楽を楽しむ心」を取り戻させることに長けています。

桃平 美奈子（ももだいら みなこ）

桃ヶ丘音楽学園の理事長。かつて天才ピアニストとして名を馳せましたが、指の病気で演奏を断念しました。シュトレーゼマンとは旧知の仲です。

フランス・コンセルヴァトワール

シャルル・オクレール

フランス人ピアニストで、コンセルヴァトワールの指導教官。「マラドーナ・ピアノ・コンクール」でのだめの才能を見出し、パリのコンセルヴァトワールへの留学を推薦した。のだめには師であることとその外見から、「マスター・ヨーダ」と呼ばれている。

リュカ・ボドリー

コンセルヴァトワールに入学した天才ピアノ少年、のだめの同級生。のだめに淡い恋心を抱く。

孫 Rui（ソン・ルイ）

米国育ちの中国人ピアニスト。千秋に好意を持つ。

フランク・ラントワーヌ

コンセルヴァトワールのピアノ科に在籍するフランス人学生。日本のアニメやマンガが好きなオタク。

タチヤーナ・ヴィシニョーワ

コンセルヴァトワールのピアノ科に在籍するロシア人留学生。男好きで厚化粧だが素顔は純朴。

その他

佐久間 学（さくま まなぶ）

音楽評論家。雑誌『クラシック・ライフ』で「夢色☆クラシック」というコーナーを担当している。千秋の才能を高く評価し、音楽活動をサポートします。

* 河野 けえ子（かわの けえこ）

雑誌『クラシック・ライフ』編集者。佐久間の難解なポエムを翻訳できる唯一の人物。

これらのキャラクターたちが織りなす人間ドラマが、『のだめカンタービレ』の大きな魅力となっています。

もう一度検索