はじめてのやのあきこ

アルバム『はじめてのやのあきこ』について

『はじめてのやのあきこ』は、2006年3月8日に発売された、矢野顕子の26枚目のスタジオアルバムです。この作品は、矢野が音楽活動を開始して30周年を迎える年の記念すべき入門アルバムとして位置づけられています。発売元はヤマハミュージックコミュニケーションズです。

概要

このアルバムは、矢野顕子によるピアノ弾き語りの形で自身の過去の楽曲をアレンジし、新たにセルフカバーしたものが中心となっています。特に注目すべきは、井上陽水との共作による新曲「架空の星座」が収録されている点です。また、多彩なアーティストとのコラボレーションも見どころで、井上陽水、忌野清志郎、上原ひろみ、小田和正、槇原敬之、YUKI（五十音順）が参加しています。

ジャケットデザイン

アルバムのジャケットは、前作「ホントのきもち」に引き続き、アートディレクターの菊地敦己が手がけています。シンプルでありながらも独特な雰囲気を持つデザインは、音楽の内容とも絶妙にマッチしています。

タイアップ

収録曲の中で「ひとつだけ」は、2012年公開の映画『しあわせのパン』（三島有紀子監督）の主題歌に採用され、多くのファンに親しまれています。

リリース事情

YUKIが参加している「ごはんができたよ」については、所属レーベルの事情により、iTunes Storeでの配信版には含まれていません。この点は注意が必要です。

収録曲

アルバムには以下の収録曲があります。

1. 自転車でおいで with 槇原敬之
作詞：糸井重里、作曲：矢野顕子。原曲はアルバム『GRANOLA』(1987年)に収録されている楽曲です。

2. 中央線 with 小田和正
作詞・作曲：MIYA。THE BOOMの曲をカバーしたもので、アルバム『SUPER FOLK SONG』(1992年)では矢野が弾き語りで演奏しています。

3. PRESTO
作詞・作曲：矢野顕子、岸田繁。先行発売されたシングル盤とは異なるバージョンになっています。

4. ごはんができたよ with YUKI
作詞・作曲：矢野顕子。原曲はアルバム『ごはんができたよ』(1980年)からで、歌詞部分に一部変更があります。

5. 架空の星座
作詞：井上陽水、作曲：矢野顕子。本アルバムで唯一の新曲です。

6. ひとつだけ with 忌野清志郎
作詞・作曲：矢野顕子。原曲はアルバム『ごはんができたよ』(1980年)収録曲で、歌詞に一部変更があります。この曲は同一の音源がアルバム『矢野顕子、忌野清志郎を歌う』に再収録されています。

7. そこのアイロンに告ぐ with 上原ひろみ
作詞・作曲：矢野顕子。上原はピアノで参加しており、他のアーティストとは異なる形でコラボしています。原曲はアルバム『峠のわが家』(1986年)に収録されています。

結論

『はじめてのやのあきこ』は、矢野顕子の音楽の魅力を改めて感じさせる作品であり、彼女の過去と現在をつなぐ重要なアルバムです。この機会に、ぜひとも多彩なアーティストとのコラボレーションや新たなアレンジを楽しんでいただきたいと思います。

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