はつかいち文化ホール

ウッドワンさくらぴあ

廿日市市にある「ウッドワンさくらぴあ」は、多目的ホールとして広く利用されています。この施設は、廿日市市庁舎、市民図書館、美術ギャラリーと一体化した複合施設の一部であり、地域文化の中心となっています。2019年に名称が変更され、現在の名称で多くの市民に親しまれています。

概要

ウッドワンさくらぴあは、1997年に竣工し、以来、地域の音楽や演劇、芸術の活動を支えてきました。この施設の設計は佐藤総合計画によるもので、施工には大林組や浅沼組などが関わっています。大ホールは約1100人、小ホールは約300人を収容可能で、多様なイベントに対応しています。

主なイベント

このホールでは、広島交響楽団の定期演奏会や、中国子ども音楽会、さくらぴあ新人コンクールといったイベントが毎年開催されており、地域の文化振興に貢献しています。特に音楽コンサート、オペラ、バレエ、演劇などが頻繁に行われ、多様なアートに触れる場を提供しています。

施設の特徴

構造と規模

ウッドワンさくらぴあの構造は鉄筋コンクリートと一部鉄骨で、地上4階、地下1階の設計となっており、敷地面積は21,923m²に及びます。建築面積は6,186m²、延床面積は10,067m²と、地域でも大規模な文化施設になっています。

大ホール

大ホールはシューボックス型の設計で、主舞台や袖舞台、花道がじゅうぶんな広さを持ち、音響にも優れています。座席は前後左右に十分なスペースがあり、1,095席を収容できるため、観客はゆったりとした環境でパフォーマンスを楽しむことができます。また、ステージの間口は16.8mで、奥行きは16.5m、高さは13.5mです。このホールでは主に音楽コンサートや演劇が行われ、幅広い芸術を楽しむ場として活用されています。

小ホール

一方、小ホールは296席を収容可能で、木の温もりを感じさせる壁とシンプルな白い天井が印象的です。このシックなデザインのホールは、音楽鑑賞や小規模な演劇、講演会などに適した空間となっており、アットホームな雰囲気の中でパフォーマンスが行われています。

付帯施設

ウッドワンさくらぴあには、会議室（37m²）、親子室、楽屋8室といった付帯施設も完備されています。これにより、各種イベントや会議がスムーズに行える環境が整っています。

交通アクセス

この文化ホールへのアクセスは非常に便利で、JR山陽本線の宮内串戸駅からは徒歩15分、広島電鉄の廿日市市役所前駅からは徒歩7分の距離にあります。また、廿日市市役所バス停からは徒歩1分と、公共交通機関を利用しやすい立地にあります。

受賞歴

ウッドワンさくらぴあは、2022年度に地域創造大賞（総務大臣賞）を受賞するなど、その文化的な貢献が評価されています。地域における重要な文化拠点として、これからもその役割を続けていくことでしょう。

まとめ

廿日市市のウッドワンさくらぴあは、音楽や演劇など、多様な文化活動を支える重要な場所です。これからも多くの人々に愛され、地域文化の振興に努めていくことが期待されています。

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