宮内串戸駅

宮内串戸駅の概要

宮内串戸駅（みやうちくしどえき）は、広島県廿日市市串戸四丁目にある西日本旅客鉄道（JR西日本）山陽本線の駅です。駅番号はJR-R08で、1988年4月3日に開業しました。駅の設立は、廿日市町が市制に移行する過程での都市基盤事業の一環として実現しました。当初、阿品駅と共に新設される予定でしたが、建設費用の負担に関する協議が難航したため、宮内串戸駅が先に開業することになりました。駅の建設には約2億7000万円が投じられ、期成同盟会がその全額を負担しました。

駅名の由来

駅名は廿日市市の宮内地区と串戸地区の名前を組み合わせた合成地名です。串戸地区の中心に位置していることから、元々「串戸駅」として計画されていましたが、高齢者を含む住民からの要望により、「宮内串戸駅」と決定されました。この周辺は人口が増加しており、開業当初から利用者が増える傾向にあります。

歴史

駅の歴史は1987年に始まり、同年10月には工事協定が締結されました。翌年の1988年に開業し、その後は段階的にサービスが充実していきます。1992年にはみどりの窓口が開設され、1998年には快速列車「通勤ライナー」の停車駅となりました。2006年以降はエレベーターが設置され、2007年にはICOCA対応の自動改札機が導入されました。このように、駅は継続的に改良され、利便性が増しています。

駅構造

宮内串戸駅は地上駅で、2面2線の相対式ホームを持っています。橋上駅舎が備わっており、停留所としての機能も果たしています。エレベーターやICOCAなど、現代的な設備が整えられていますが、分岐器や絶対信号機はなく、停留所としての分類がされています。

駅前整備事業

駅の周辺環境は、開業当初から住宅街が広がる地域で、多くの人々が利用しています。しかし、駅へのアクセスには課題があり、狭い道路を利用しなければならない状況が続いていました。そのため、1997年には都市計画が決定され、2001年から駅前整備事業に着手しました。2008年には道路の暫定開通が実現し、駅周辺のアクセスが飛躍的に向上しました。この整備により、高齢者や交通弱者にも配慮した改善が行われ、地域の交通利便性が増しました。

利用状況

利用状況に関しては、廿日市市の統計書によると、宮内串戸駅は周辺地域で最も多くの利用者を抱える駅となっています。駅は市の重要な交通拠点として機能しており、周辺には企業や商店、公共施設が充実しています。また、南側には広島電鉄宮島線の宮内駅もあり、交通の便は非常に良好です。

駅周辺の特徴

宮内串戸駅の周辺には、廿日市市役所、文化ホール、スポーツセンターなど様々な施設が存在します。特に、廿日市市役所は駅から最も近い公共施設として利用されています。さらに、周辺には複数のバス路線があり、広島電鉄バスと廿日市さくらバスが乗り入れています。

結論

このように、宮内串戸駅は廿日市市の交通の要所として重要な役割を果たしています。身近な駅ながらも、周辺の充実した施設やサービスにより、地域の人々の生活を支える存在として貢献しています。これからもさらなる発展が期待される駅です。

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