ひぐち駅

概要

ひぐち駅（ひぐちえき）は、茨城県筑西市に位置する、真岡鐵道真岡線の鉄道駅です。所在地は筑西市折本ですが、隣接する樋口地区との境界に近い場所に立地しています。

正式な駅名は漢字ではなく平仮名の「ひぐち」と表記されます。これは、埼玉県秩父市に存在する秩父鉄道の樋口駅と区別し、利用者の誤解を防ぐための措置として採用されました。

歴史

当駅は比較的新しい駅であり、1992年（平成4年）3月14日に営業を開始しました。

駅構造

駅構造はシンプルで、線路に面した単式ホームが一つ配置された、一面一線の構造を持つ地上駅です。無人駅として運営されており、駅舎は設けられていません。

ホームの中央部分には、待合スペースとして雨露をしのぐための庇が設置されています。この庇の下には、列車の利用に必要な時刻表や運賃が掲示されており、無人駅ながらも基本的な情報は得られるようになっています。

駅への出入口は南北に二箇所設けられています。北側の出入口は駅の西側を並走する国道294号に面しており、駅前には車寄せとして利用できるロータリー状のスペースが整備されています。また、この北側出入口付近には公衆便所と自転車置き場が設置されており、自動車や自転車でのアクセス、および駅での基本的な用足しに対応しています。

一方、南側の出入口は駅構内を横断する構内踏切を渡った先にあり、駅の東側へと続いています。こちら側は主に県道方面への接続口となっており、北側と同様に自転車置き場が設けられています。南北それぞれの出入口は、利用者が周辺地域へアクセスするための主要な経路となっています。

利用状況

近年の利用状況を見ると、当駅の一日あたりの平均乗降人員は比較的小規模です。例えば、2019年度における一日平均乗降人員は57人でした。日々の利用客数は大きな変動なく推移している状況です。

駅周辺

駅の周辺環境は、幹線道路に面した地域と閑静な住宅地、そして田園風景が混在しています。

駅西側を走る国道294号線、特に下館バイパス沿道には、徒歩圏内（およそ5分程度）に複数の飲食店が点在しています。これらの店舗は比較的広い駐車場を備えており、大型トラックなども駐車可能な、いわゆるドライブイン形式の店舗が多く見られます。地域住民だけでなく、ドライバーの休憩場所としても利用されています。

周辺を通る主要道路としては、国道294号のほか、国道408号線も比較的近い位置を通っています。これにより、広範囲へのアクセスが可能です。

その他、駅周辺には住宅団地である鷹ノ巣団地や、地域に根差した信仰の場である樋口雷神社、口戸羽黒神社などが存在します。口戸羽黒神社は、下館地域にある七つの羽黒神社の一つに数えられています。

隣の駅

真岡鐵道真岡線において、ひぐち駅の隣接駅は以下の通りです。

上り：折本駅
下り：久下田駅

なお、真岡線を運行する観光列車「SLもおか」の定期列車（下り 6103列車）は、当駅を通過します。

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