ひぐらしのなく頃に令

ひぐらしのなく頃に令

『ひぐらしのなく頃に令』は、『ひぐらしのなく頃に』シリーズの20周年を記念して制作された漫画作品です。原作・監修は竜騎士07氏が担当し、新たな雛見沢の物語が描かれています。

概要

本作は、出題編にあたる『鬼熾し編』と『星渡し編』、そして解答編となる『色尊し編』の3編で構成されています。

鬼熾し編: 2021年11月25日から2022年8月25日までガンガンONLINEにて連載されました。作画は夏海ケイ氏が担当。全8話、全2巻。
星渡し編: 2021年11月25日から2022年9月24日まで月刊ビッグガンガンにて連載されました。作画は刻夜セイゴ氏が担当。全10話、全2巻。
色尊し編: 2023年6月20日から2024年12月10日までガンガンONLINEにて連載されました。作画は夏海ケイ氏が担当。全18話、全4巻。

ストーリー

プロローグ

令和元年六月、久しぶりに雛見沢村を訪れた梨花は、駅の階段で転倒し入院します。入院中、綿流しの夜に沙都子から電話があり、圭一が行方不明になり、魅音が殺害されたことを知らされます。さらに、昨年も同様の事件が発生していたことが判明します。羽入から「恵薬華の宝珠」を託された梨花は、圭一の息子・圭太郎に運命を託し、ループ能力で事件解決を目指します。

鬼熾し編

一周目の世界。圭太郎は雛見沢に引っ越し、仲間たちと再会します。そこで、「ポラリス家族の会」という団体が村の人口の半数を占めていることを知ります。フリーライターの丸竹からポラリスに関する悪い噂を聞き、カルト集団である可能性を知らされます。圭太郎は、父・圭一の教えを胸に、ポラリスの真偽を確かめようとしますが、失敗に終わります。綿流しの晩、ポラリスを嫌っていた村長・公由喜作が失踪し、補佐役が自殺します。村人たちはポラリスへの疑念を深め、圭太郎は不信感と信念の間で揺れ動きます。

星渡し編

二周目の世界。

色尊し編

三周目の世界。梨花は、部活メンバーの子どもたちを救うため、惨劇を回避する方法を推理します。

登場人物

部活メンバーの子どもたち

前原圭太郎: 本作の主人公。前原圭一の息子。中学二年生。父に似た容姿と性格。雛見沢に引っ越してきた。
竜宮希比呂: 竜宮レナの息子。中学二年生。圭太郎の親友。洞察力に優れ、嘘を見抜く。
園崎魄姫: 園崎魅音の娘。中学二年生。恋愛脳で、いつも結婚相手のことを考えている。
公由沙喜子: 公由喜作と公由沙都子の娘。中学三年生。土産物屋「えがお屋」の看板娘。ポラリス家族の会を嫌っている。

ポラリス家族の会

朏依乃里: 中学一年生。星の環での通り名は「ミラク」。
一色くるる: 中学一年生。星の環での通り名は「ミアプラキドゥス」。
カノープス: 一色くるるの父。ポラリス家族の会の対外交渉役であり、星の環のリーダー格。
ポラリスの聖母: ポラリス家族の会の主宰者。

部活メンバー

前原圭一: 議員秘書。
竜宮レナ
園崎魅音
公由沙都子: 旧姓は北条。公由喜作と結婚。
古手梨花: 辛いものが好き。世界中を旅している。

その他

公由喜作: 雛見沢村の次期当主。沙都子の夫であり、沙喜子の父。ポラリス家族の会を嫌っている。
丸竹: フリーライター。ポラリス家族の会や雛見沢村の悪い噂を流している。
入江京介: 入江診療所の主治医。
寅野: 興宮の中学校の先生。ドラノール・A・ノックスに酷似している。
賀戸: 興宮の中学校の養護教諭。ガートルードに酷似している。
小練: 興宮の中学校の先生。コーネリアに酷似している。

用語

恵薬華の宝珠: 羽入が梨花に遺した至宝。三度まで時間を遡ることができる。
ポラリス家族の会: DV被害者の保護団体。会員以外とのコミュニケーションを拒む。
星の環: ポラリス家族の会の中に存在する過激派グループ。リーダーはカノープス。
ポラリス症候群: 入江京介が命名した病気。ポラリス会員が来てから、雛見沢村人に見られるようになった。

制作背景・作風

本作は、コミカライズ版『ひぐらしのなく頃に』の連載中に、担当編集者から「圭一たちの息子を主人公にした作品を書けませんか？」と打診されたことがきっかけで始まりました。竜騎士07氏によれば、本作のテーマは「異文化の許容」と「多様性の容認」です。多様な価値観を持つ人々が共存する現代で、相互理解と尊重について読者自身が考えるきっかけになることを願っています。

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