ひとつだけ/the very best of 矢野顕子

矢野顕子 デビュー20周年記念ベストアルバム『ひとつだけ/the very best of 矢野顕子』

1996年9月23日にEpic/Sony Recordsから発売された『ひとつだけ/the very best of 矢野顕子』は、シンガーソングライター矢野顕子のデビュー20周年を記念してリリースされたベストアルバムです。

概要

このアルバムは、矢野顕子の20年間の音楽活動の軌跡を辿るもので、所属レーベルの枠を超えて選ばれた全17曲が収録されています。単なるベスト盤ではなく、当時のオリジナルバージョンに加え、新録音バージョンや未発表音源、シングルのみに収録されていた楽曲も含まれており、バラエティに富んだ内容となっています。

本作発売に先駆けて、代表曲の一つである「春咲小紅」の新録音バージョンがシングルとしてリリースされましたが、このバージョンはアルバムには収録されていません。

チャート成績

オリコンチャートでは7位を獲得し、その人気の高さを証明しました。

パッケージ仕様

初回限定盤は三方背BOX仕様で、特製ブックレットが同梱されています。

収録曲について

収録曲は、矢野顕子の代表曲と言えるものが多く、時代を超えて愛される名曲が揃っています。

ひとつだけ: ウィル・リー、クリス・パーカーらが参加した新録音バージョン。サウンドゲーム『リアルサウンド 〜風のリグレット〜』エンディングテーマにも使用されました。
気球にのって: 1974年録音の未発表バージョン。ティン・パン・アレーのメンバーや伊藤銀次が参加した貴重な音源です。
春咲小紅: 糸井重里作詞による、矢野顕子の代表曲。1981年のシングル表題曲です。
ラーメンたべたい: ジェフ・ボヴァが編曲を手掛けた新録音バージョン。エレクトロニックなアレンジが施されています。
すばらしい日々: 奥田民生が作詞・作曲を手掛けた楽曲。シングルとは別バージョンがアルバム『ELEPHANT HOTEL』に収録されています。
二人のハーモニー: 宮沢和史とのデュエット曲。矢野顕子&宮沢和史名義で発表されました。

その他にも、「電話線」「在広東少年」「David」「自転車でおいで」「Watching You」「いいこ いいこ」「SUPER FOLK SONG」「中央線」「夢のヒヨコ」「New Song」など、多彩な楽曲が収録されています。

演奏者

アルバムには、国内外の著名なミュージシャンが多数参加しています。

矢野顕子自身のピアノ、キーボード演奏に加え、ウィル・リー、クリス・パーカー、ジェフ・ボヴァ、細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏、パット・メセニー、チャーリー・ヘイデンなど、豪華なメンバーが名を連ねています。

まとめ

『ひとつだけ/the very best of 矢野顕子』は、矢野顕子の20年間の音楽活動の集大成であり、彼女の音楽性の多様性と才能を堪能できる作品です。長年のファンはもちろん、これから矢野顕子の音楽に触れる人にもおすすめのベストアルバムと言えるでしょう。

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