ひめか (プロレスラー)

ひめか：華麗なる転身を遂げた元女子プロレスラー

ひめか（1997年5月28日 - ）は、青森県三沢市出身の元女子プロレスラーであり、元アイドルという異色の経歴を持つ人物です。血液型はB型。アイドルからプロレスラーへの転身、そしてスターダムでの活躍、引退までを辿ります。

アイドルからプロレスラーへ

青森県で生まれ育ち、高校時代は岩手県で過ごしました。幼少の頃からハロープロジェクトに憧れを抱いていましたが、地方在住のため、その夢は遠いものと感じていました。

2016年1月、お笑いコンビ・しずるの村上純がプロデュースするアイドルコントグループ「Dollふ」のオーディションに合格し、メンバーとして活動を開始。しかし、同年7月には後述するスルースキルズへの合格を機に脱退。

同年5月には、田村淳プロデュースのアイドルグループ「スルースキルズ」の四期生としてデビューを果たします。スルースキルズは全日本プロレスの応援大使を務めていた関係で、リング上でパフォーマンスを披露する機会が多く、そのうちにプロレスそのものに魅了されていきました。

2017年6月、スルースキルズが解散。これを機に、ひめかはプロレスラーになることを決意。全日本プロレスの秋山準に相談し、同道場に通い始め、プロレスの練習に励むことになります。

プロレスラーとしてのデビューと活躍

2017年12月24日、Beginning「Beginning ACT26」での青野未来戦でプロレスデビュー。逆エビ固めで敗れはしたものの、プロレスラーとしての第一歩を踏み出しました。

2018年1月には、全日本プロレスのリングにも登場。2月にはJ@st旗揚げ戦で他団体に初参戦し、初勝利を飾ります。同年9月には、アクトレスガールズ大阪市西成区民センター大会のメインイベントで、1期生から初の勝利を掴み取りました。

2020年6月、スターダムに「ドンナ・デル・モンド」の新メンバーとして加入。リングネームを「ひめか」に改め、新たなスタートを切りました。同年には、STARDOM 5★STAR GPでレッドスターズを1位で通過、決勝に進出するも準優勝に終わりました。

2021年2月、舞華とのタッグでゴッデス・オブ・スターダム王座を奪取。スターダム参戦後、初の戴冠を果たしました。その後もアーティスト・オブ・スターダム王座を獲得するなど、スターダムのリングで目覚ましい活躍を見せました。

引退、そしてこれから

2023年2月、ひめかは同年4月23日の横浜アリーナ大会での試合を最後に引退することを表明。引退試合の相手には、タッグパートナーである舞華を指名しました。

4月23日、ALLSTAR GRAND QUEENDOM 2023にて、舞華との引退試合を行い、激闘の末に敗れました。4月28日には、引退スピンオフ大会『Jumbo Forever』が開催され、旧姓・広田さくらとの試合で勝利を収めました。5月14日には、後楽園ホールで引退セレモニーが行われ、多くのファンに見送られながら、プロレスラーとしてのキャリアに幕を下ろしました。

引退後の去就については明らかにされていませんが、スターダムの選手のSNSに時折登場しており、その動向が注目されています。

人物像

キャッチフレーズは「愛されたいけど煽りたい」。

元チャオ ベッラ チンクエッティの岡田ロビン翔子のファンであり、ハロープロジェクト全般を愛好しています。サンリオのキャラクターではシナモロールがお気に入り。

体が大きいことから、アイドル時代から“ジャンボ”という愛称で親しまれていました。プロレス転向後もこの愛称を使い続け、秋山準からバックドロップとジャンピングニーパットを伝授されるきっかけにもなりました。

詩吟で全国大会に出場した経験があり、書道5段の腕前も持つなど、多彩な才能の持ち主です。

元スルースキルズのARISUとは親友であり、他のメンバーや以前在籍していたグループのメンバーとも交流が続いています。グラビアアイドルの白川未奈がプロレスを始める際には相談に乗るなど、交友関係も広く、多くの人々に愛されています。

得意技

ランニング・パワーボム
ジャンピングニーパット
JPコースター

タイトル歴

スターダム
第20代ゴッデス・オブ・スターダム王座（パートナーは舞華）
第26代アーティスト・オブ・スターダム王座（with 舞華＆なつぽい）
SEAdLINNNG
第4代BEYOND THE SEA TAG TEAM王座（パートナーは高瀬みゆき）

ひめかの今後の活躍に期待するとともに、彼女が残したプロレス界での功績を忘れることはないでしょう。

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