ひるがの湿原植物園

ひるがの湿原植物園

ひるがの湿原植物園は、岐阜県郡上市高須地区、大日ヶ岳付近の「ひるがの高原」盆地に位置する植物園です。長良川の源流に隣接し、かつてひるがの高原に広がっていた広大な湿地帯の遺跡を保護する目的で整備されました。ここは、ミズバショウの生息地としては南限にあたり、学術的にも貴重な場所として知られています。

歴史と現状

かつてひるがの高原のほぼ全域を覆っていた湿地帯は、現在ではその5％しか残っておらず、その保護が急務となっています。植物園は、失われつつある貴重な湿地環境を保全し、次世代へと引き継ぐための重要な役割を担っています。地域の方々の協力のもと整備され、昔ながらのひるがの湿原の面影を今に伝えています。

植物

園内には、ミズバショウの大群落をはじめ、リュウキンカ VARニッポニカなど、水生・湿地植物が豊富に生育しています。その他、エリスロニウム、水仙、ワタスゲ、モウセンゴケなどの多様な植物が見られます。「こばいけいそう」（ Veratrum stamineum ）も生育しています。

動物

湿地には、スズメなどの水生植物や湿地植物を食料とする動物が生息し、森の中には緑のカエルも生息しています。園内は指定された園路を歩くことで、自然を傷つけることなく観察できます。

開園情報

植物園は有料で、冬期は休業しています。花の見頃は春から秋にかけてで、特にミズバショウの開花時期は多くの人々が訪れます。開花時期については、ひるがの湿地のウェブサイトで確認することをおすすめします。

アクセス

国道156号線沿いに位置し、車でのアクセスが便利です。周辺にはスキー場や観光施設もあり、自然を満喫できるエリアです。

その他

ひるがの湿原植物園は、貴重な湿地生態系を保護し、自然観察や学習の場を提供する重要な施設です。訪れる際には、自然への配慮を忘れず、指定された園路を守りましょう。

ひるがの植物園の公式ページ
ひるがの湿地のページ
ひるがの湿地に関する旅行ページ
高須の地図

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