ひろしまドリミネーション

ひろしまドリミネーション

ひろしまドリミネーションは、広島市で毎年開催される美しいイルミネーションイベントです。例年11月中旬から1月上旬にかけて、広島の街は幻想的な光に包まれ、多くの人々を魅了します。

イベントの概要

ドリミネーションは、「ドリーム（夢）」と「イルミネーション（電飾）」を組み合わせた造語で、その名の通り、夢のような光景が広がります。平和大通りを中心に、広島市内の各所がイルミネーションで飾られ、「おとぎの国」をテーマにした様々なオブジェが設置されます。これらのオブジェは、おとぎ話や童話の世界をイメージしており、訪れる人々をファンタジーの世界へと誘います。

広島市役所、中心部商店街、広島商工会議所などが実行委員会を組織し、官民協同で開催しています。このイベントは、広島市の観光戦略の一環として位置づけられており、12月の観光客数を増加させる役割も担っています。

歴史

ドリミネーションの起源は、バブル景気期の1988年に始まった「ひろしまライトアップ事業」に遡ります。当初は中心部商店街での小規模な電飾でしたが、1999年に平和大通りでのイルミネーションが開始され、規模が拡大しました。2002年には「ひろしまドリミネーション」と名称を改め、「おとぎの国」をコンセプトとしたイベントとしてリニューアル。市民からの高評価を受け、翌年以降、事業規模はさらに拡大されました。

2004年以降は開催期間が固定され、多くの年で11月17日から翌年1月3日まで開催されています。

会場

主な会場は以下の通りです。

平和大通り: 「おとぎの国」をテーマにした電飾オブジェが多数設置され、メイン会場となっています。
中心部商店街: 並木通り、金座街商店街、中央通、本通商店街、中の棚商店街などが、それぞれ独自のイルミネーションで飾られます。
公共空間: アリスガーデン、東新天地公共広場、元安川左岸護岸などがライトアップされます。
商業施設等: 旧日本銀行広島支店、シャレオ、基町クレド、白島キューガーデン、アーバンビューグランドタワーなどの建物がライトアップされ、クリスマスツリーも飾られます。

特徴

ドリミネーションの特徴の一つは、広島市内の樹木を活かしたイルミネーションです。開催期間中はまだ落葉していない木々が多いため、葉へのライトアップと幹・枝への電飾が組み合わされ、北日本の樹木電飾とは異なる独特の景観を作り出しています。

SENDAI光のページェントとの交流

2009年には、宮城県仙台市で開催されている「SENDAI光のページェント」との交流が行われました。ドリミネーションのエリアの一部がページェントのオリジナルLEDで飾られ、仙台七夕の吹流しをイメージしたオブジェが展示される一方、ドリミネーションのオブジェがページェントの会場に展示されました。

主な構成団体

ひろしまライトアップ事業実行委員会は、以下の団体によって構成されています。

広島市役所
広島商工会議所
（財）広島観光コンベンションビューロー
広島市中央部商店街振興組合連合会
各商店街振興組合
広島国際通商業振興会
広島市観光ホテル旅館組合
（社）広島県銀行協会
* 中国電力（株）

ドリミネーションは、光輝くイルミネーションを通して、広島の街に夢と希望を届けるイベントです。ぜひ一度、足を運んでみてください。

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