ふるさとの空

ふるさとの空

「ふるさとの空」は、2012年（平成24年）に富山県が「富山県ふるさとの歌」として発表した愛唱歌です。富山県の豊かな自然と人々の温かい心を表現した、県民に親しまれる歌として広く愛されています。

制作の経緯

富山県の成立（置県）130周年記念事業の一環として、「富山県ふるさとの歌づくり実行委員会」が中心となり制作されました。2011年（平成23年）8月に実行委員会が発足し、歌詞の一般公募が行われました。応募作品の中から布村勝志氏の原詞が選ばれ、須藤晃氏による補作、久石譲氏による作曲、山下康介氏による編曲を経て、2012年7月に「ふるさとの空」が完成しました。

楽曲の特徴

「ふるさとの空」は、美しいメロディーと心に響く歌詞が特徴です。久石譲氏による穏やかで壮大なメロディーは、富山県の雄大な自然を彷彿とさせます。また、布村勝志氏の原詞は、富山県への愛情と未来への希望を歌い上げており、聴く人の心を温かくします。

CDの制作と配布

富山県では、「ふるさとの空」の普及を目的にCDを7000枚制作し、県内の学校や団体に配布しました。CDには、管弦楽、独唱（ソプラノ、バリトン）、合唱（同声二部、女声三部、混声四部）、吹奏楽など、多様なバージョンが収録されています。様々な編成で演奏されることで、「ふるさとの空」の魅力を様々な角度から楽しむことができます。

CD収録曲

1. 管弦楽
演奏：富山シティフィルハーモニー管弦楽団
指揮：土井 浩
2. 独唱（ソプラノ）
歌唱：高野百合絵
伴奏：福田あき子
3. 同声二部合唱
歌唱：南砺市立井波小学校・福野小学校合同合唱団
指揮：山田和美
伴奏：富永則子
4. 女声三部合唱
歌唱：富山県立呉羽高等学校音楽部
指揮：黒崎隆憲
伴奏：余川槙菊
5. 混声四部合唱
歌唱：合唱団「樂音樹」
指揮：重松秀子
伴奏：齋藤功子
6. 独唱（バリトン）
歌唱：大畑理博
伴奏：福田あき子
7. 吹奏楽
演奏：富山ミナミ吹奏楽団
指揮：牧野 誠
8. 富山県民の歌
歌唱・演奏：コロムビア合唱団、原信夫とシャープス・アンド・フラッツ

あいの風とやま鉄道での使用

2017年春からは、あいの風とやま鉄道線の一部の駅で、「ふるさとの空」のアレンジが接近メロディとして使用されています。富山市内の各駅（呉羽駅、富山駅、新富山口駅、東富山駅、水橋駅）ではイントロ部分をアレンジした「verA」、高岡駅ではサビ部分をアレンジした「verB」が使用されており、県民に親しまれています。

関連情報

富山県賛歌：きみと歌おう想いをこめて、あなたが愛する町だから、ふるさと富山（1983年に県成立100周年を記念して作成）
ふるさとの空（富山県ふるさとの歌）

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