津名郡

津名郡について

津名郡（つなぐん）は、かつて兵庫県（淡路国）に存在した郡であり、その歴史は古代から現代にかけて非常に多様です。本稿では、津名郡の地域や歴史的変遷について詳しく解説します。

郡の区画

1879年（明治12年）に行政区画として発足した際の津名郡の範囲は、以下の地域を含んでいました。

• - 淡路市の全域
• - 洲本市の大部分（下内膳、奥畑、上内膳、桑間、下加茂、上加茂、大野、金屋、宇原、池田、前平、木戸、鮎屋、納、五色町上堺、五色町下堺を除く）

歴史的背景

古代の郡衙

律令制の時代には、津名郡の郡衙が現在の淡路市郡家であったと考えられています。1640年頃には稲田氏が洲本城を拠点にし、徳島藩の一員として淡路国を治めました。

式内社

『延喜式』神名帳には、津名郡内に存在した式内社が記載されていますが、詳細は確認が必要です。

近世の変遷

明治初年には、津名郡は全域が阿波徳島藩に所属していました。「旧高旧領取調帳」によると、明治初年時点での村の数は114村あり、以下の村が存在していました。

• - 志筑畑村、竹谷村、北谷村、古宮村、佐野村、育波村、上山村、など多数

近現代の動向

1879年1月8日、郡区町村編制法の施行により、津名郡が正式に発足しました。その後、郡役所は洲本城下に設置され、三原郡とともに管轄されました。1889年4月1日には町村制が施行され、以下の町村が発足しました。

• - 上灘村（現・洲本市）
• - 由良町（現・洲本市）
• - 洲本町（現・洲本市）
• - 物部村（現・洲本市）
• - 潮村（現・洲本市）
• - 千草村（現・洲本市）
• - など

20世紀以降の動き

明治29年（1896年）には郡制が施行され、郡役所が設置されましたが、その後も合併や名称変更が繰り返されました。特に昭和中期にはいくつかの町が市制を施行し、範囲が縮小しています。

1961年、郡役所は廃止され、2005年には津名町、淡路町、北淡町、一宮町、東浦町の5町が合併し、淡路市が誕生し、郡は消滅しました。さらに、2006年には五色町が合併して洲本市が再発足しました。

おわりに

津名郡の歴史は、地域の変遷や住民の生活の移り変わりを映し出しています。その文化や歴史的遺産は、今も地域の人々に受け継がれています。

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