シングル「ふれて未来を」について
スキマスイッチが
2004年6月16日にリリースした
シングル「ふれて未来を」は、彼らの3枚目の
シングルであり、音楽の世界に新たな一歩を踏み出した重要な作品です。この
シングルは、初回生産限定盤と通常盤の2種類が同時発売されました。特に初回盤はエンハンストCDという仕様で、映像コンテンツも楽しむことができる特徴があります。
収録曲とその背景
「ふれて未来を」という楽曲は、TBS系テレビ番組『
日立 世界・ふしぎ発見!』のエンディングテーマとしても知られ、映画『ラフ ROUGH』の挿入歌としても使用されました。制作の背景には、当時のディレクターからの要望がありました。それは「ライブで盛り上がれる曲を作ってほしい」というものでした。このリクエストを受け、
スキマスイッチはサビの部分がみんなで歌えるような楽曲に仕上げるよう努めました。
曲の冒頭には独特なピアノのリフが印象的で、これはメンバーの大橋が作り上げたものです。常田は「イントロで分かってもらえる曲を作りたかった」と語り、聴く人に強い印象を与えることを意識していました。この楽曲は、
2012年に実施されたファン投票で第5位に選ばれ、ベストアルバム『DOUBLES BEST』にも収録されるなど、リリースから長年にわたり多くの人に愛されています。
付随する収録曲「雨は止まない」は、前
シングルの「奏(かなで)」のアンサーソングとして位置づけられた楽曲です。こちらは常田が作成したデモをもとに制作され、大橋が「四畳半ロック」と形容する独特の世界観を持つ作品です。この曲は、同じく仮契約期間中に制作された「炎の10曲」の一部でもあり、
スキマスイッチの音楽的幅を広げる一助となりました。
アナログ盤と特典について
2004年には、シリーズ3枚目の
シングル「ふれて未来を」のアナログ盤もリリースされ、アナログ専門レーベル「KU-KAN RECORDS」からの第五弾作品として発売されました。このアナログ盤は完全限定版で、33回転の仕様になっています。合わせて「ゴールデンタイムラバー / ためいき」や「さいごのひ / 電話キ」との同時リリースがされ、ファンにとっては特別な要素が詰まったアイテムとなっていました。また、
2020年には、この
シングルの特典引換券を含む全25タイトルのキャンペーンも行われ、魅力的な7寸収納BOXのプレゼントがあり、多くのファンの関心を集めました。
カバーと影響
「ふれて未来を」はその後、他アーティストによるカバーも続々と発表されました。
2014年には中村舞子がカバーアルバム『春色COVERS』で、また西脇睦宏が『
J-POP GOLDEN HITS Vol.5』でこの曲をカバーしました。
2024年にもHYが
トリビュート・アルバム『みんなの
スキマスイッチ』でカバーする予定で、今なおその旋律は多くのアーティストやリスナーに愛され続けています。
このように「ふれて未来を」は、
スキマスイッチの音楽史においてだけでなく、日本のポップミュージックの一部として、今もなお色あせない存在感を放ち続けています。