ぺんしる

株式会社ぺんしるは、日本のゲームソフトウェア制作会社です。本社を東京都練馬区に置き、多岐にわたるブランド展開で知られています。同社は主にパーソナルコンピュータ向けのゲームを中心に制作してきましたが、近年はコンシューマーゲーム機向けの移植や展開も積極的に行っています。

同社の代表的なブランドとしては、「ぱじゃまソフト」が挙げられます。このブランドからは、初期の『Please teach! My Angel』や『ぷにつま』に始まり、『あねいも』シリーズなど、多くの作品が生み出されています。また、「bootUP!」も「ぱじゃまソフト」に関連するブランドとして、『あねいも2』シリーズなどを展開しました。

その他にも、「株式会社ぺんしる」は様々な特色を持つブランドを有しています。例えば、「Lillian」は、かつて「ぱじゃまソフト」に所属していたかんなぎれい氏が設立したブランドで、『ティンクル☆くるせいだーす』シリーズを送り出しました（かんなぎ氏は後に他社へ移籍し、新たなブランドを設立しています）。

「ぱじゃまエクスタシー」は、『もみちゅぱティーチャー！』やSkyFishとのコラボレーション作品である『らぶらぶらいふ』シリーズなどを手掛け、2025年3月からは「POISONエクスタシー」に名称を変更する予定です。「Aries」ブランドは、プロデューサーのやまさきともや氏によれば、「人間と共存する」ヒツジの在り方から名付けられたとされ、『ANGEL NAVIGATE』や『俺の彼女のウラオモテ』などを開発しました。

「SEVEN WONDER」ブランド（合同会社トライスター）からは、『太陽のプロミア』シリーズや『ひめごとユニオン』シリーズが発売されています。「Pink Tissue」は、『人妻ンション』シリーズで知られています。

近年のぺんしるの活動における顕著な傾向として、全年齢対象のブランドや、女性向けの作品にも力を入れている点が挙げられます。「Primula」は女性向けブランドとして設立され、『大正×対称アリス』シリーズや『軍靴をはいた猫』といった人気作品をWindows向けに加え、PlayStation VitaやNintendo Switchといったコンシューマー機にも展開しています。また、かつて全年齢対象ブランドとして活動していた「PARTICLE」（2022年活動終了）からは、『りりくる - LIly LYric cyCLE -』シリーズなどの音声ドラマやゲーム作品が多数リリースされていました。

「エロイット」ブランドは、特定のテーマに特化した作品を多く手掛けています。

比較的新しいブランドとしては、「おもちそふと」（『あるいは恋という名の魔法』）や「PIXEL MINT」（『ぱらだいすお〜しゃん』）などがあります。

同社の作品には、原画担当として大野哲也氏などが関わっています。また、『あねいも』シリーズや『ティンクル☆くるせいだーす』では、I'veが主題歌を担当するなど、外部クリエイターとの連携も見られます。

「株式会社ぺんしる」は、長い歴史を持つブランドから新しい試みのブランドまで、多様なジャンルとターゲットに向けたゲーム作品を提供し続けている企業です。

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