ほるぷ出版

株式会社ほるぷ出版の概要

株式会社ほるぷ出版（ほるぷしゅっぱん）は、東京都千代田区に本社を置く日本の出版社です。主に国内作家による絵本や、海外からの翻訳作品を中心に出版しています。また、学校や図書館向けの学習資料の出版も行い、児童書に特化した事業を展開しています。

会社の歴史と変遷

かつて出版取次大手である日本出版販売株式会社のグループ企業として運営されていましたが、2012年8月以降、ソフトウェア基盤技術を中心とするアプリックスIPホールディングスの傘下へと移ります。さらに、2017年3月31日には、静山社ホールディングスが新たな親会社として登場します。

興味深いことに、株式会社ほるぷ出版は、過去に2回の倒産を経験しています。現在の「ほるぷ出版」は、登記上は3代目にあたる企業であり、児童書出版に力を入れています。社名「ほるぷ」は「家庭の図書室づくり」を意味する「Home Library Promotion」の略称です。

2011年9月には、社内での大規模な役員人事が実施され、当時フレックスコミックスの社長であった平井清隆が新たな社長に就任しました。同年11月には本社の移転も行われ、2012年2月からは、フレックスコミックスが発行する漫画単行本の発売元を担うこととなりました。

現在の取り組み

アプリックスIPホールディングス傘下での運営のもと、株式会社ほるぷ出版は、NHKの運営するウェブサイトで連載された児童・少年少女向けのオンライン小説を順次書籍化するなど、児童書出版を核心事業として展開しています。また、児童書訪問販売を行う有限会社全国ほるぷなど、過去の「ほるぷ」と関連の企業がいくつか存在しますが、現在のほるぷ出版とは資本的に無関係です。

出版物の種類

ほるぷ出版は、様々なシリーズ書籍を手掛けており、日本近代文学館が刊行する「名著複刻全集シリーズ」や、教育的な内容を含む「ほるぷノンフィクション絵本」など、教育に寄与する作品が多く見られます。さらに、日本の歴史や詩をテーマにした書籍も手がけ、多様なジャンルにわたる出版物を展開しています。

特に絵本に関しては、国内外の著名な作家による作品が多く、エロール・ル・カインやジョン・バーニンガム、バーバラ・クーニーなど、受賞歴のある作家による絵本も含まれています。また、ポップアップ絵本やシリーズ物の発行も行い、さまざまな年齢層を対象にした魅力的なコンテンツを提供しています。

結論

株式会社ほるぷ出版は、児童書の専門出版社としての地位を確立し、数多くの教育的価値ある書籍や絵本を世に送り出しています。過去の困難を乗り越え、現在は新しい形での再生を果たしている同社は、今後もさらなる発展が期待される企業です。

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