また明日 (ゆずの曲)

また明日:ゆずの36thシングル



2012年8月8日セーニャ・アンド・カンパニーより発売されたゆずの36枚目のシングル「また明日」。TBS系ドラマ『浪花少年探偵団』の主題歌として書き下ろされたこの楽曲は、2012年6月3日に行われた15周年記念ライブ「YUZU YOU〜みんな、どうむありがとう」(東京ドーム)で、その発売がサプライズ発表されました。

このシングルは、ゆずとドラマタイアップとしては、2009年の「逢いたい」以来のこと。また、シングルとしては24thシングル「ストーリー」以来、実に12作ぶりに、寺岡呼人がアレンジャー・プロデューサーとして参加しています。楽曲制作において、寺岡呼人の存在が大きな役割を果たしたことは間違いありません。

オリコン週間チャートでは7位を記録。3rdシングル「からっぽ」から続いたトップ5入りは、今作で33作にして途切れることとなりました。しかしながら、このシングルは、発売時期がロンドンオリンピック開催期間中と重なったことで、配信ランキングにおいて大きな成果を収めました。

当時、各配信サイトのランキングにはオリンピック関連の楽曲が多数ランクインする中、「また明日」は、ゆずの楽曲4曲(「栄光の架橋」「with you」「夏色」と合わせて)が、iTunesではトップ20に、レコチョクではトップ30に同時にランクインするという快挙を達成。オリンピックという世界的イベントの中で、ゆずの楽曲がその存在感を示した瞬間でした。

さらに、「また明日」は、2021年現在において、岩沢厚治が単独で作詞作曲した最後のA面シングルCDという点でも、ゆずの歴史において重要な位置を占める楽曲です。このシングルは、ゆずの音楽性とキャリアを象徴する、重要な作品と言えるでしょう。

収録曲



1. また明日 (4:56)

作詞・作曲: 岩沢厚治
Produced by 寺岡呼人 & ゆず

ドラマ『浪花少年探偵団』の主題歌として使用された表題曲。力強いメロディーと、ドラマの内容を反映した歌詞が特徴です。

2. 改札口 (5:47)

作詞・作曲: 北川悠仁
Produced by ゆず
編曲: 野間康介 (agehasprings)

神奈川県横浜市にある関内駅の改札口がモチーフとなっており、歌詞にも駅名が織り込まれています。駅という日常的な場所を題材に、独特の視点で描かれた楽曲です。

3. うすっぺら (2012.5.26 Live in 京セラドーム大阪) 初回盤のみ (4:44)

作詞・作曲: 岩沢厚治

京セラドーム大阪でのライブ音源。通常盤には収録されておらず、初回盤限定のボーナス・トラックです。このシングルがゆずにとって、通常盤と初回盤で収録曲が異なる初めての作品となりました。

4. おじや (2012.5.26 Live in 京セラドーム大阪) 初回盤のみ (5:02)

* 作詞・作曲: 北川悠仁

同じく京セラドーム大阪でのライブ音源。歌詞の一部がライブバージョンで変更されている点が特徴です。こちらも初回盤限定で、配信サイトでは配信されていません。

このシングルは、ゆずの音楽性の幅広さと、ライブパフォーマンスへのこだわりを同時に示す作品となっています。通常盤と初回盤で異なる収録曲が収録されている点も、このシングルが持つ個性と言えるでしょう。そして、オリンピック開催中の発売という偶然の状況が、このシングルにさらに大きな意味を与えています。

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