まちの駅はちのへ

まちの駅はちのへ：八戸市の活性化拠点とその終焉

「まちの駅はちのへ」は、1999年10月20日に青森県八戸市十三日町にオープンし、2017年9月18日に運営を終了した、地域活性化を目的とした施設でした。八戸商工会議所が設置・運営を担い、市街地の休憩スペースや総合インフォメーションセンターとしての役割を果たしました。

概要

この施設は、空き店舗対策事業の一環として設立され、八戸市中心市街地における以下の機能を提供していました。

• - 休憩スペースの提供
• - 観光情報の案内
• - 中心街の総合案内
• - インターネット体験コーナー
• - 市民ギャラリー
• - コインロッカー
• - イベントスペース
• - 創業支援

所在地とアクセス

• - 所在地：青森県八戸市十三日町8 村吟ビル1・2階
• - 最寄駅：JR八戸線 本八戸駅
• - 最寄バス停：八戸市営バス・南部バス・十和田観光電鉄「十三日町」
• - 駐車場：なし

沿革

1. 1999年10月20日：八戸市三日町の衣料品店跡にオープン。これは国と青森県の補助による「空き店舗モデル事業」として、八戸商工会議所が設置しました。
2. 2000年7月：八戸市廿三日町に位置する福井酒造跡に移転。この移転には、青森県の補助「空き店舗活用事業」や八戸市、商店街からの予算が利用されました。
3. 2003年6月：伊吉書院跡（八戸市三日町）に移転し、コインロッカーが設置されました。
4. 2007年4月：2階に市民起業塾「これからセンター」を開設。事業プランPRコーナーやチャレンジBOXが設置されました。
5. 2008年3月：市民起業塾「これからセンター」を閉鎖。
6. 2008年4月：青森県と八戸市により、創業支援拠点「アントレプレナー情報ステーション」を2階に開設。チャレンジBOXは継続されました。
7. 2010年10月1日：三春屋デパート隣の貸ビル「村吟ビル」（八戸市十三日町）に移転。
8. 2017年9月18日：運営を終了。

運営と移転の背景

2010年の移転は、はっち（八戸ポータルミュージアム）の開業後、両施設の役割を分担し、利用者の回遊性を高めることを目的としていました。移転に伴い、三日町にあった3代目の「まちの駅」は2010年9月27日に営業を終了し、跡地には「街カフェみなと」が同年11月に設置されました。

また、三春屋デパート南口前の広場・パティオ13でもイベントを開催し、一体的な賑わいづくりを進める計画でしたが、屋外活用機能についてはGarden Terraceとの役割を考慮し、2017年9月18日に営業を終了しました。

運営終了後

2017年10月1日には、チャレンジＢＯＸ機能を継続・拡充したハンドメイドレンタルスペース「テッコ舎」がオープンし、新たな形で地域活性化への貢献が試みられています。

「まちの駅はちのへ」は、その短い歴史の中で、八戸市の中心市街地活性化に一定の役割を果たしました。その閉鎖は、時代の変化とともに施設の役割が見直された結果と言えるでしょう。

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