まつトミ

まつトミ：宮城の女性お笑いコンビ

まつトミは、宮城県仙台市を拠点に活動する女性漫才コンビで、その独自のスタイルや視点で多くの人々を笑いに包んでいます。彼女たちは2000年に結成され、旧コンビ名は「今野家なにもかにも」でした。このコンビは、一風変わった漫才を通じて日本の高齢化社会に切り込むネタで知られています。

メンバー紹介

コンビ名の「まつトミ」は、メンバーの名前を掛け合わせたものです。ボケ担当の『まつ』ことまっちゃん（本名：松本裕子）は、仙台市出身の1964年5月9日生まれ。彼女の独特なボケに笑いを誘うスタイルは、観客からの支持を得ています。一方、ツッコミを担当する『トミ』ことトミちゃんは、茨城県出身で1960年11月23日生まれ。彼女の辛口なツッコミが、まっちゃんのボケを一層引き立てる役割を果たしています。二人合わせての年齢は、2022年現在で120歳になるとのことです。

活動の経歴

2000年から2012年まで、彼女たちは東方落語一門「今野家なにもかにも」として真剣に捧げてきました。しかし、時間の経過と共に自身のスタイルを求めるようになり、干支を一巡りしたことを契機に新たな出発として「まつトミ」と名乗ることにしました。この時期に築いた基盤と、多様な経験は後の成功にも繋がっています。

彼女たちは2014年に行われた第1回発掘おもしろ東北人で最優秀賞を受賞し、また2015年にはみちのくNo.1グランプリで見事に優勝を果たしました。さらに、M-1グランプリ2015にも参加し、一時予選を通過しましたが、二次予選では惜しくも敗退。しかし、これらの経験を活かし、2016年に吉本興業に所属し、2021年までその名を広めていきました。

漫才のテーマ

まつトミが扱うネタには介護や高齢化社会をテーマにしたものが多く、振り込め詐欺や悪徳商法を撲滅するためのメッセージを込めたものなど、社会的な側面にも重きを置いています。また、彼女たちは昔話や童話などを漫才の形式で表現する「漫才読み聞かせ」にも力を入れており、子供たちにも楽しんでもらえるような内容を提供しています。

出演番組

まつトミは多くのメディアに出演しており、東方落語定期寄席ではレギュラー出演し、落語芸術協会主催の魅知国仙台寄席にも準レギュラーとして参加しています。他にも、突撃!ナマイキTVやナマイキサタデー、ダイバーシティメディア山形のバイキングステーションMCなど幅広く活動しています。特に、FMいずみ79.7MHzでは『まつトミの！まっちゃんトミちゃん笑(ショー)』という番組を放送しており、リスナーとの距離感を大切にしています。

毎年開催される「おなごすたぁず」と呼ばれるショーでは、他の女性芸人と共に特別ゲストを迎え入れ、女性のパワーを示す場でもあります。

まつトミは、観客に笑いを届けるだけでなく、社会問題への意識を高める役割も果たしており、その活動にはますます注目が集まっています。

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