M-1グランプリ2015

M-1グランプリ2015 概要

『M-1グランプリ2015』は吉本興業と朝日放送が主催する漫才コンテストの第11回大会で、2015年の12月6日に行われた決勝戦がABCテレビ、テレビ朝日系列で生放送されました。この年の優勝者はトレンディエンジェルです。本イベントは2010年に一時終了した後、5年ぶりに復活したものであり、参加資格が結成10年以内から15年以内へと拡充されました。そしてスポンサーもオートバックスからCygames、ファミリーマート、日清食品、ユニクロに変更されました。

この大会には、3472組のコンビがエントリーし、準決勝を勝ち上がった和牛、馬鹿よ貴方は、スーパーマラドーナ、メイプル超合金など合計9組が決勝戦へ進出しました。審査員も新たに9名が参加し、過去の優勝者たちから選ばれた面々が名を連ねました。決勝戦では、ABCラジオが特別番組を放送し、会場の雰囲気を一層盛り上げました。

大会の流れ

大会は、8月17日から10月4日までの1回戦を皮切りに、続いて東京と大阪の二地域での二回戦、三回戦、準々決勝が行われました。その間には、多くのコンビが競い合い、最終的に86組が準々決勝へ進出しました。これにより、多様な組み合わせの漫才が見受けられ、観客を楽しませました。

特に話題となったコンビには、80歳の父と41歳の娘による「めいどのみやげ」、人型ロボット「Pepper」と芸人の「ペッパーズ」、さらには元ホストのタレントたちが参加する「元ホスト」などがあり、多彩なバックグラウンドを持つコンビが出演したことが特徴的でした。このような新しい試みは、多くのメディアからも注目されました。

準決勝と敗者復活戦

11月19日には準決勝がEX THEATER ROPPONGIで行われ、27組のコンビが熱戦を繰り広げました。GYAO!のワイルドカード枠を利用して、ニッポンの社長も参加し、新たな風を吹き込みました。準決勝では初出場のメイプル超合金や馬鹿よ貴方はも決勝進出へとつなげる好演を見せました。

12月6日、決勝戦に先立って実施された敗者復活戦では、トレンディエンジェルが選出され、ファンの応援で決勝の舞台へと駒を進めました。特に、視聴者投票による選出という新たな形式が注目されました。

決勝戦の詳細

決勝戦は9組による戦いで、ファーストラウンドでは各コンビが持ち味を生かした漫才を披露しました。トレンディエンジェルは、ハロウィンとクリスマスを融合させた独自のスタイルで好評を得ました。ジャルジャルは言葉遣いをテーマに、銀シャリも様々なトピックを織り交ぜた漫才を展開しました。最終的には、審査員からの評価を得たトレンディエンジェルが見事優勝を果たしました。

記録とエピソード

この大会では、ノーシードからの決勝進出が最多の5組となり、さらには初出場のメイプル超合金が決勝に進出したのが2002年のテツandトモ以来の快挙として記録されました。また、トレンディエンジェルが敗者復活からの優勝を成し遂げたことも大きな話題となりました。シード制度の変更や大会形式の変更が、漫才界に新しい流れをもたらしたことも意味深い出来事でした。本大会のDVDも2016年に発売され、多くのファンに親しまれ続けています。

変革の年であったM-1グランプリ2015は、漫才が再び多くの人々に愛されるきっかけとなり、以後の漫才ブームを促進させる役割を果たしました。

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