まんがはじめて面白塾

まんがはじめて面白塾：13年の歴史に幕を閉じた人気子供番組

『まんがはじめて面白塾』は、1989年2月4日から1991年4月27日までTBS系列で放送された、子供向けテレビ番組です。制作はダックスインターナショナル、系列外配給は放送番組センターが担当し、厚生省中央児童福祉審議会推薦番組として高い評価を得ていました。

本番組は『まんがはじめて物語』から続く人気シリーズの5作目であり、レギュラー放送としては最終作となりました。シリーズを通して子供たちに愛された、この番組の魅力に迫ってみましょう。

新しい風と伝統の狭間：番組内容とキャラクター

『まんがはじめて面白塾』は、それまでのシリーズ作品とは一線を画す試みが見られました。まず、お姉さん役には森川由加里（ユカリン）さんを起用。これまでの落ち着いた雰囲気のお姉さん像とは異なり、ポップで元気いっぱいのキャラクターで視聴者を魅了しました。

マスコットキャラクターのゴン左衛門も、従来のシリーズからの派生デザインではなく、全く新しいデザインで登場。これらの変更は、シリーズ全体の新たな方向性を模索する意欲的な試みと言えるでしょう。

しかし、番組開始から半年後、森川由加里さんから貴本亜莉紗（オリーブ）さんへと交代。従来の「はじめて物語シリーズ」のテイストに戻す試みがなされましたが、視聴率は低迷し、13年間続いたシリーズに幕を閉じました。最終回では、ゴン左衛門とオリーブが番組の終了を告げるのみで、シリーズ終了については特に触れられませんでした。

個性豊かな出演者たち

番組を彩った個性豊かな出演者たちも、この番組の魅力の一つです。

森川由加里（ユカリン）：好奇心旺盛で男勝りな性格、そして高所恐怖症という一面も。ゴン左衛門と軽妙な掛け合いを繰り広げ、視聴者を楽しませました。
貴本亜莉紗（オリーブ）：森川さんの後任として登場したメガネっ娘。お婆ちゃん子という一面も持ち合わせていました。「ミッキー頭」というヘアスタイルも特徴的です。実は、以前は別の芸名で活動しており、本作が事実上のデビュー作となりました。
ゴン左衛門（声：伊東みやこ）：デコにバンソウコウを貼っているのが特徴的なマスコットキャラクター。森川さん、貴本さんと共に番組を盛り上げました。ワープ方法は、森川さん時代と貴本さん時代で異なっていました。
ナレーター：桝井論平（当時TBSアナウンサー）落ち着いた声で番組を進行しました。

その他、多くの声優陣やスタッフが番組制作に携わっています。演劇集団目覚時計や九プロダクションなどの団体も参加しており、制作体制の充実ぶりが伺えます。

音楽：心に残る主題歌とエンディングテーマ

番組を彩った主題歌とエンディングテーマも、記憶に残るポイントです。森川由加里さん、そしてBANANAによる楽曲は、番組の世界観をより一層引き立てました。

オープニングテーマ:『あなたらしく』（森川由加里）、『知らないおばけはでてこない』（BANANA）
エンディングテーマ:『DEAR FRIEND』（森川由加里）、『がんばれ!』（BANANA）

これらの楽曲は、当時子供たちの間で広く親しまれ、今でも懐かしいメロディーとして記憶されている方も多いのではないでしょうか。

シリーズの歴史とその後

『まんがはじめて面白塾』は、1978年から続く『まんがはじめて物語』シリーズの一環として放送されました。長きに渡り愛されたシリーズの歴史を継承しつつ、新たな試みも取り入れられた作品と言えるでしょう。

2001年には『21世紀[[まんがはじめて物語]]』が放送されましたが、それは『まんがはじめて面白塾』とは異なる、新たな物語として制作されました。

まとめ

『まんがはじめて面白塾』は、個性豊かなキャラクター、楽しいストーリー、そして印象的な主題歌によって、多くの子供たちに愛された番組でした。13年間の歴史に幕を閉じたものの、その魅力は、今でも多くの人々の記憶に刻まれています。番組に関わった全ての人々、そして視聴者にとって、かけがえのない思い出の番組と言えるでしょう。

もう一度検索