ダックスインターナショナル

株式会社ダックスインターナショナルについて

株式会社ダックスインターナショナル（英: DAX International Inc.）は、著作権の管理を中心とした日本の企業です。1971年に、日活映画の監督であった丹野雄二が日活を退社し、同社を設立しました。当初は制作プロダクションとしてスタートし、特に1978年から1991年までの間は、実写とアニメを融合させた代表作『まんがはじめて物語』を企画・制作しました。この作品は多くの視聴者に愛され、1991年まで続いた人気シリーズとなりました。

しかし、2001年に丹野が亡くなった後、妻の美穂子が社長に就任し、同社の展開に尽力しました。その後、アニメ制作からは撤退するものの、従来からの音響制作や子供向けビデオソフトの制作事業には引き続き取り組んでいます。特に『まんがはじめて物語』に関連して東京放送ホールディングスと良好な提携関係を築き、TBSチャンネルなどでシリーズの放映や劇団目覚時計の広告を行ってきました。

事業の多様性

2003年からは、版権管理部門をダックスインターナショナルとして、制作部門をダックスプロダクションとしてきっちり業務を分けて運営しています。それにより、特に音響制作や映像制作、アニメ制作に注力できる体制を整えています。

主な作品

ダックスインターナショナルは、1970年代から1980年代にかけて製作した数多くのアニメ作品があります。特にシリーズ構成を担当した『小さなバイキング ビッケ』や、オリジナルの『まんが世界昔ばなし』は、その代表的な作品です。また、子供向けのオリジナルビデオソフトも制作し、様々なジャンルでファン層を拡大してきました。

最近では、テレビアニメや劇場アニメも数多く手掛けており、特に『ブンナよ木からおりてこい』や『チスト みどりのおやゆび』などの作品は評価されています。

音響制作にも注力

さらに、関連会社のダックスプロダクションでは、音響制作を専門にしたプロジェクトを展開しています。ここでは、多くの若手声優を起用し、アニメーション作品やゲーム音響、ドラマCDの制作を行っています。特に、2011年にはキャラアニやブシロードとの共同でドラマCDレーベル「THREE ARROWS」を設立し、話題を呼びました。

劇団目覚時計と青少年の心を育てる会

ダックスインターナショナルはまた、1977年に設立された劇団目覚時計とも関わりがあります。この劇団は、子供向けのミュージカル制作を行っており、丹野雄二が設立したことがきっかけです。現在、劇団の運営は美穂子が統括しており、積極的に公演活動を行っています。

また、1986年には「青少年の心を育てる会」を設立し、ミュージカルを通じて青少年と保護者の交流を促進する活動にも取り組んでいます。最近では、競輪関連の助成金を受けて、さらなる活動の幅を広げています。

このように、ダックスインターナショナルは、多様な事業を通じて日本のエンターテインメント業界に貢献し続けています。

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