まんがタウン

月刊まんがタウン：23年の歴史に幕

2000年12月号の創刊から2024年1月号の休刊まで、双葉社から発行されていた4コマ漫画専門誌『月刊まんがタウン』。23年の歴史に幕を閉じました。同誌は、漫画アクションファミリーの増刊号『クレヨンしんちゃん特集号』を改題する形で誕生しました。

2006年10月号からは定価300円（ただし、付録や内容により320円から330円となる場合もありました）に統一されましたが、2014年5月号からは消費税率の改定に伴い340円へと値上げされました。なお、『まんがタウンオリジナル』の休刊に伴う統合により、一部連載作品は双葉社の他誌やケータイサービスに移籍しました。2015年には『コミックハイ!』の休刊を受け、いくつかの作品が『月刊まんがタウン』へ移籍する形となりました。

休刊が発表されたのは2023年11月。公式サイトで2024年1月号をもって休刊することが伝えられ、多くの読者に惜しまれつつ、2023年の歴史に幕を閉じました。

休刊号の連載作品ラインナップ

2024年1月号には、多くの連載作品が掲載されました。これらの作品は、休刊後も別の媒体で継続されるもの、または完結を迎えるものなど、様々な展開を見せています。以下、主な作品と今後の展開をまとめました。

あの世で猫になる (東屋めめ)：ゲスト掲載を経てシリーズ連載化。2024年1月号で掲載終了。
石田三成の妻は大変 (重野なおき)：『webアクション』に移籍。
ウエイトレス (胡桃ちの)：『webアクション』に移籍。
兎なりのウサギさん (野広実由)：連載継続。
押しかけギャルの中村さん (おりはらさちこ)：『webアクション』に移籍。
鎌倉ものがたり (西岸良平)：『漫画アクション』に移籍。
かりあげクン (植田まさし)：『漫画アクション』に移籍。
恐竜とカッパのいる図書室 (相澤いくえ)：連載終了。
新クレヨンしんちゃん (臼井儀人＆UYスタジオ)：『まんがクレヨンしんちゃん.com』に移籍。
新婚のいろはさん (ÖYSTER)：『webアクション』に移籍。
その運命は占えない! (えきあ)：『webアクション』に移籍。
野原ひろし 昼メシの流儀 (塚原洋一、キャラクター原作：臼井儀人)：『まんがクレヨンしんちゃん.com』に移籍。
派遣戦士 山田のり子 (たかの宗美)：『JOUR』に移籍。
ホントはダシたい山車さん (佐野妙)：連載終了。
まあみさんとレトロ遊び (ボマーン)：連載継続。
もくもく もくのキャン (市川ヒロシ)：連載終了。

過去に連載されていた主な作品

『月刊まんがタウン』では、上記の連載作品以外にも多くの作品が掲載されてきました。以下、アルファベット順に一部をご紹介します。掲載期間や、作品間の関連性なども含めて、多様な作品群が存在していたことがわかります。 スペースの関係で全てを掲載することはできませんが、代表的な作品をいくつか紹介します。（掲載順不同）

あいたま（師走冬子）
アキナイ☆ダマシイ（胡桃ちの）
あさひ大家族（ふじた渚佐）
明日屋のカルメちゃん（南ひろこ）
あつあつふーふー（佐藤両々）
うちの大家族（重野なおき）
うちのばーちゃん超絶（めっちゃ）かわいいんですけど？（胡桃ちの）
クレヨンしんちゃん（臼井儀人）
恋するヤンキーガール（おりはらさちこ）
少年アシベ（森下裕美）
鎌倉ものがたり（西岸良平）
ママはパートマスター（田中なつ）
その他多数

映像化作品

『月刊まんがタウン』に掲載されていた作品の中には、テレビアニメ、実写映画、テレビドラマなど様々な形で映像化されたものも多く存在します。特に、『クレヨンしんちゃん』は長年に渡りアニメ化され続けている人気作品です。

クレヨンしんちゃん（テレビアニメ・劇場アニメ）
鎌倉ものがたり（実写映画）
かりあげクン（テレビドラマ）

表紙デザインの特徴

多くの4コマ漫画誌では、表紙イラストの中心キャラクターが1名の作家によって複数ヶ月連続して担当されるという特徴があります。『月刊まんがタウン』では、『クレヨンしんちゃん』が中心に据えられることが多かったものの、他の作品との合同表紙や、月替わりの表紙などもありました。

兄弟誌

『月刊まんがタウン』には、『まんがタウンオリジナル』という兄弟誌がありましたが、現在は休刊しています。

『月刊まんがタウン』は、多くの読者にとって思い出深い4コマ漫画雑誌だったと言えるでしょう。休刊は残念ではありますが、掲載されていた作品たちは、別の形でその魅力を伝え続けていくことでしょう。

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