みずほコーポレート銀行

株式会社みずほコーポレート銀行の概要と業務

概要

株式会社みずほコーポレート銀行は、2002年に設立された都市銀行であり、みずほフィナンシャルグループの一部として、大企業や多国籍企業、金融機関を主な顧客としていました。基盤となる事業は旧日本興業銀行や富士銀行から引き継がれ、特に法人向けの金融サービスを提供していました。

この銀行の成立は、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行が合併したことによるもので、法人格を富士銀行から継承しました。そのため、金融機関コードも旧富士銀行のものを引き継いでいます。ブランドスローガンは「Your Global Financial Partner」であり、国内外での存在感を示していました。

2013年7月に、みずほ銀行と統合され、名前を株式会社みずほ銀行に変更。この結果、現行のみずほ銀行の直接的な前身は、みずほコーポレート銀行とその他の銀行に遡ることができます。

業務内容

みずほコーポレート銀行は、主に大型の法人向け融資やコーポレートファイナンス、投資銀行業務を専門に扱っていました。地方自治体や中小企業向けのサービスはみずほ銀行がメインで行っており、みずほコーポレート銀行はこれらの業務はほとんど手がけていませんでした。しかし、顧客のニーズに応じては相談に応じる形で取引を受け付けることもありました。

この銀行は、国内での拠点数は少ないものの、みずほフィナンシャルグループ全体の経常利益の大部分を占めるなど、その影響力は計り知れません。特に、シンジケートローンやM&A、資金調達においては、傘下の証券会社と連携し、主要な金融機関グループ内での地位を確立していました。

金融債の発行や長期プライムレート設定の指標となる役割を果たし、旧興銀の意義を受け継いで金融市場に貢献しましたが、2006年に募集債の発行を停止したため、従来の流れとは少し方向性が変わってきました。

歴史的な沿革

みずほコーポレート銀行は、2000年に設立されたみずほホールディングスから始まり、2002年には富士銀行を存続銀行として他の銀行と合併し、商号が変更されました。これ以降、数々の業務提携を通じて成長を続け、2013年にはみずほ銀行を吸収合併しました。この合併により、みずほコーポレート銀行の業務が新たに設立されたみずほ銀行に統合され、銀行としての機能が再編成されました。

国内外での展開

国内の拠点は、「○○営業部」という名称で、実質的な支店は存在せず、一部支店名は変更されました。また、海外では、多様な地域に展開し、約30ヶ国、51都市で業務を行うなど、積極的な国際展開を図りました。特にニューヨークとシンガポールにおいては主力拠点として位置づけられ、国際的な金融サービスを提供しました。

このように、みずほコーポレート銀行はその設立から統合までの間に、日本国内外での大規模なビジネスを支え、多国籍企業との関係を深化させてきました。

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