みちのく民俗村

みちのく民俗村の紹介

みちのく民俗村は、岩手県北上市にある広大な野外博物館です。この施設には、江戸時代から大正時代にかけて建てられた20棟以上の古民家が移築されており、訪れる人々に歴史や文化を体験させる場となっています。村は、自然の豊かな丘陵と谷に広がる約7万平方メートルの敷地にあり、北上川の流域に存在した古き良き時代の村の姿を再現しています。

ゾーンの構成

みちのく民俗村は、「民俗村導入ゾーン」、「南部伊達領境ゾーン」、「北上川流域古民家ゾーン」、「縄文時代と古代遺跡ゾーン」という4つのエリアに分かれています。これにより、来館者は様々な時代や地域の文化を楽しむことができます。また、別のエリアには北上市立博物館と北上埋蔵文化財センターも併設されており、さらに深い歴史的理解を得ることができます。

代表的な建物

• - 旧今野家住宅: 江戸時代末から明治初期にかけて建てられた商家で、江刺市から移築されています。
• - 旧菅野家住宅: 国の重要文化財に指定されており、1728年に建設された本屋は、寄棟造りで茅葺き屋根が特徴です。こちらは、北上市口内町から移築されました。
• - 羽黒派修験道場宝珠院: 1835年に建立され、北上市口内水押から移されています。
• - 旧伊達領寺坂番所: こちらも稲瀬町から移築された建物です。
• - 旧お駒堂: こちらは復元された建物です。
• - 旧岩手県立黒沢尻高等女学校校舎: 昭和初期に建てられ、1999年に国の登録有形文化財として指定されました。この校舎は、白色の下見板で装飾されており、明治期の面影が残っています。

また、体験工房や各種の古民家、登り窯、炭焼小屋といった建物もあり、訪問者は実際にその環境を体験できます。さらに、水車小屋や展勝地茶屋、催事の会場としても機能しており、地域の文化を楽しむことができます。

催事と利用情報

みちのく民俗村では、毎年9月中旬に開催される「みちのく民俗村まつり」や、4月から11月にかけての土日に行われる「南部さき織り実演」など、さまざまなイベントが行われています。開館時間は午前9時から午後5時までで、入館は午後4時30分まで可能です。休館日は、月曜日や祝日の翌日、そして12月から3月の特定日となります。

アクセスと周辺情報

交通アクセスは、JR北上駅からおに丸号を利用し、展勝地バス停で下車後、徒歩2分の距離です。また、周辺には展勝地やサトウハチロー記念館、北上市立博物館など、多くの観光スポットがあります。これらの場所と併せて訪れることで、歴史と文化の深い理解を得ることができるでしょう。みちのく民俗村は、訪れる人々に学びと発見を提供する場所として、多くの魅力を秘めています。

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