みなみ子宝温泉駅

みなみ子宝温泉駅の概要

みなみ子宝温泉駅（みなみこだからおんせんえき）は、岐阜県郡上市美並町大原に所在する、長良川鉄道越美南線のひとつの駅です。駅番号は18で、独特の位置づけを持っています。この駅舎は温泉施設となっており、2002年（平成14年）には「中部の駅百選」に選ばれるなど、観光スポットとしての評価も高いです。

歴史

この駅は2002年の4月4日に開業しました。開業の背景には、美並村が運営する温泉施設「日本まん真ん中温泉 子宝の湯」があり、こちらは1997年に開湯しました。温泉の改装時に、美並村が駅の建設を求め、駅舎と温泉施設が一体化した形での開設が実現しました。なお、この駅の建設費用は全て美並村が負担しています。

しかし、2024年（令和6年）9月29日には、原油や電気代の高騰、さらにコロナ禍による客足の減少の影響を受け、「子宝の湯」は営業を終了することが決定しました。とはいえ、駅自体は引き続き運営されます。

駅の構造

みなみ子宝温泉駅は、単式ホームを持つ地上駅で、1面1線のホーム構造を持っています。出入口は2ヵ所存在し、そのうちの一つは温泉施設に直結しています。また、もう一つの出入口はホームの美濃太田寄りにあり、駅外へ通じています。温泉施設内は土足禁止のため、温泉へのアクセス時には、履物を脱がなければなりません。

温泉施設「日本まん真ん中温泉 子宝の湯」

駅に併設されていたこの温泉施設は、別の魅力も持ち合わせていました。内風呂や露天風呂を備え、槇風呂または釜風呂も利用可能でしたが、槇風呂と釜風呂の同時入浴はできない規則がありました。男女別のお風呂は、週ごとに入れ替えられるため、毎週異なるお風呂を楽しむことができます。また、長良川鉄道を利用して訪れることで、運転士から受け取る降車証明書を提示することで、入浴料金が割引されるシステムもありました。さらに、温泉施設の駅ホーム付近には、列車の到着を知らせるための信号機が設けられていました。

駅スタンプと観光スポット

最近では、長良川鉄道が復刻した「わたしの旅キャンペーン」のスタンプラリーが設置され、2023年夏からこの駅でもスタンプを押印できるようになりました。子宝の湯が休館日には、郡上八幡で押印することができます。

利用状況と周辺情報

駅周辺には公道が通っており、岐阜県道324号線が駅の東側を走っています。また、長良川が駅の西側に流れ、その対岸には国道156号がありますが、駅から国道への橋は設置されていません。駅前には「みなみ子宝温泉駅」のバス停があり、郡上市自主運行バスが発着しています。美並南ルートでは、美並庁舎前やさつき苑行きのバスが運行されています。

隣接駅

長良川鉄道の越美南線の中で、みなみ子宝温泉駅の隣には八坂駅と大矢駅があります。

以上のように、みなみ子宝温泉駅は観光に訪れる人々にとって、一つの魅力あるスポットとして位置づけられています。

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