大矢駅

大矢駅について

大矢駅は、岐阜県郡上市美並町大原に位置する長良川鉄道越美南線の駅です。駅番号は19で、地域の交通を支える重要な役割を担っています。1927年（昭和2年）に美濃下川駅として開業し、その後、1986年（昭和61年）に長良川鉄道への転換に伴い、現在の駅名である大矢駅に改称されました。

歴史

1927年（昭和2年）10月9日：鉄道省越美南線の延伸に伴い、美濃洲原駅（現在の母野駅）から当駅までが開通し、終着駅の美濃下川駅として開業。同時に旅客と貨物の取り扱いを開始。
1928年（昭和3年）5月6日：当駅から深戸駅まで延伸。
1962年（昭和37年）11月29日：車扱貨物の取り扱いを廃止。
1974年（昭和49年）
4月1日：駅での出札と改札を省略。
10月1日：貨物取り扱いを廃止。
12月1日：荷物扱いを廃止し、無人駅化。
1986年（昭和61年）12月11日：越美南線が長良川鉄道に転換され、同社の駅となる。同時に大矢駅に改称。
2018年（平成30年）8月1日：平成30年7月豪雨による被害で美濃市駅 - 当駅間の信号設備が損壊したため、運行再開に合わせてこの区間で指導通信式による運行を開始。このため要員配置。

駅構造

大矢駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。木造の駅舎が特徴で、歴史を感じさせる佇まいです。無人駅ですが、美濃市駅と郡上八幡駅の間で唯一列車交換が可能な駅であるため、現在も列車交換が行われています。両ホームは構内踏切で連絡しています。

下りホーム側には駅舎があり、かつて使用されていた鉄道備品などが展示された鉄道館が併設されています。この鉄道館は、観光列車「ながら」の運行日に開館します。2022年には、期間限定で駅スタンプが駅舎内に設置されました（金曜日から日曜日、祝日のみ）。

駅舎の南側には男女別のトイレが設置されています。観光列車「ながら」は当駅で乗客の取り扱いは行いませんが、10分程度停車し、トイレ休憩が取られます。

のりば

駅には案内上ののりば番号は割り当てられていません。場内信号機と出発信号機は「行先」と記された方向にのみ設置されているため、逆走運転はできません。

利用状況

詳細な利用状況は不明ですが、地域住民の足として利用されています。

駅周辺

大矢駅周辺には、以下の施設があります。

桂昌寺
美並南部コミュニティーセンター
美並南部体育館
長良川
岐阜県道324号白山美濃線
岐阜県道325号大原富之保線
国道156号

また、郡上市自主運行バスの美並南ルートが、1日に2往復（火曜日と金曜日運行、お盆と年末年始を除く）運行しています。

隣の駅

長良川鉄道越美南線

みなみ子宝温泉駅（18） - 大矢駅（19） - 福野駅（20）

脚注

[脚注に関する記述は省略]

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]

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