みやじま (掃海艇・2代)

掃海艇「みやじま」について

「みやじま」は、海上自衛隊に所属する掃海艇であり、すがしま型[[掃海艇]]の10番艇です。その艇名は広島県の名勝地、宮島に由来しています。実は「みやじま」は、はつしま型掃海艇に続く日本の艦艇としては2代目の存在であり、長い歴史を誇っています。

艦歴の概要

「みやじま」は、平成13年度計画掃海艇390号艇として、2002年5月28日にUSC京浜事業所鶴見工場で起工されました。進水は翌年の2003年10月10日、就役は2005年2月9日で、掃海隊群第1掃海隊（呉）に配属されました。

艦歴の中でも特に注目されるのは、2009年に発生した衝突事故です。2009年10月29日、伊予市豊田港沖の伊予灘で錨泊していた際に、底引き網漁船「長栄丸」と接触し、艇首に損傷を負うというトラブルが発生しました。

また、2011年には東日本大震災が発生し、「みやじま」はその災害派遣に参加しました。震災発生時にはシンガポールでの合同訓練に向かう途中で沖縄に停泊していたため、緊急出港を行い、被災地への支援活動を開始しました。具体的には、3月30日には艦載艇を使って、缶詰や乾電池、消毒薬などを輸送し、地域住民の支援に尽力しました。

その後も「みやじま」は様々な訓練や派遣活動に参加します。例えば、2014年には硫黄島周辺海域で実機雷処分訓練を実施し、同年11月から12月には日向灘で特訓を行いました。また、2015年には伊勢湾および陸奥湾において機雷戦訓練にも参加し、その対応能力を高めました。

2016年には掃海隊群の改編が行われ、同日に新編された第3掃海隊に編成替えとなりました。その間にも、アメリカ海軍との機雷戦訓練を行い、国際的な連携も強化しています。

2021年5月には来島海峡西方で貨物船「白虎」の沈没事故に伴う捜索支援を実施しました。潜水艦隊と共同で捜索活動を行い、その意義深い任務を果たしました。

最近では2023年11月29日に、屋久島沖での米軍オスプレイ墜落事故に関連する自主派遣を行い、事故発生から約3時間後に現場に到着しました。自衛隊部隊や海上保安庁と協力して捜索救難活動を行い、事故機体の一部も発見されています。

まとめ

「みやじま」は、これまでの艦歴の中で数々の重要な任務を遂行してきました。海上自衛隊の一員として、また地域の安全保障の一翼を担い、今後もその活躍が期待される存在です。自衛隊としての活動を通じて、日本の安全と平和を守るために貢献し続けるでしょう。

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