むらさきの夜明け

『むらさきの夜明け』は、1968年1月5日に日本コロムビアから発売された美空ひばりのシングルです。

概要

A面曲の『むらさきの夜明け』は、前年に大ヒットした『真赤な太陽』に続く、グループ・サウンズの要素を取り入れた楽曲です。演奏は津々美洋とオールスターズ・ワゴンが担当しました。この曲は、前年の美空ひばり芸能生活20周年記念リサイタルで初披露されましたが、その際のリサイタル版とレコード版では歌詞が一部異なっています。

B面曲の『思い出と一人ぼっち』は、ひばりの実弟であるかとう哲也（当時は「小野透」名義）が作曲家としてデビューした作品です。サックスが前面に押し出された、力強いサウンドが特徴的です。

『むらさきの夜明け』は、オリコンチャートで14万枚を超えるセールスを記録しましたが、その後、美空ひばりが再びヒット曲を出すのは1980年の『おまえに惚れた』まで待つことになります。

収録曲

1. むらさきの夜明け
作詞：吉岡治
作曲：原信夫
編曲：森岡賢一郎

2. 思い出と一人ぼっち
作詞・作曲：小野透
編曲：佐伯亮

関連事項

1968年の音楽

このシングルは、美空ひばりの新たな音楽性を開拓した作品として、また、彼女の弟であるかとう哲也の音楽家としての第一歩を記した作品として、重要な意味を持っています。

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