おまえに惚れた

おまえに惚れた

美空ひばりのシングル「おまえに惚れた」は、1980年2月1日に日本コロムビアからリリースされました。この楽曲は、カラオケ初心者でも楽しめる内容として設計されており、直感的で親しみやすいメロディが特徴です。作品が発表されると、迅速に人気を集め、1968年の「むらさきの夜明け」以来、ひばりがオリコンチャートで14万枚を超える売上を記録したのは、実に12年ぶりのことでした。このシングルは、彼女の音楽キャリアにおいて重要な位置を占める作品となりました。

サビには、ひばりの実弟であるかとう哲也がコーラスを担当していましたが、1982年にはデジタルリマスター版として本人の重ね録りが施されました。これにより、楽曲はさらに洗練された印象を与え、多くのリスナーに愛され続けています。2019年の時点では、シングルの売上は歴代18位にランクインし、今もなお彼女の代表作とされています。

リリースのわずか数ヶ月後の1980年4月には、同名のオリジナル及びカバーアルバムが発売され、1982年にはセルフカバーにあたる『EVERGREEN★HIBARI』でも再録音されました。編曲は、オリジナルと同様に斉藤恒夫が手掛けており、音楽的なまとまりを持っています。

この楽曲は、ひばりがコンサートで歌唱する際、観客と一緒にサビを歌うスタイルが定番となり、特に「おまえに惚れた」というフレーズを歌いながら、客席を指差すパフォーマンスは、多くのファンにとって印象深いものとなりました。観客が参加することで、ひばりのパフォーマンスがより一体感を増し、会場が一つになる瞬間はまさに感動的です。

収録曲

• - おまえに惚れた

作詞：たかたかし
作曲：徳久広司
編曲：斉藤恒夫

• - みれん酒

作詞：ちあき哲也
作曲：杉本真人
編曲：斉藤恒夫

1989年盤

• - おまえに惚れた
• - 裏町酒場

作詞：さいとう大三
作曲：竜鉄也
編曲：京建輔

1991年盤（CD盤）

• - おまえに惚れた
• - みれん酒

アルバム「おまえに惚れた」（1980年4月25日発売）

• - おまえに惚れた
• - 恋女房
• - 歩いてゆこうね二人して
• - あなたに逢って
• - 昭和ひとり旅
• - みれん酒
• - みちづれ（牧村三枝子のカバー）
• - ゆきずり（細川たかしのカバー）
• - 夢追い酒（渥美二郎のカバー）
• - ひとり（渡哲也のカバー）
• - すきま風（杉良太郎のカバー）
• - 北国の春（千昌夫のカバー）

本楽曲は、数多くのアーティストによってカバーされており、天童よしみや伍代夏子、氷川きよしといった有名な歌手たちも、自身のアルバムにこの楽曲を収録しています。そのため、時代を超えて多くの人々に歌い継がれ、歌の力を感じられる楽曲となっています。音楽の歴史の中で、「おまえに惚れた」は、ひばりの名声を確立する一助となった重要な作品であり、今後も新しい世代に親しまれ続けることでしょう。

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