めざせ!総・楽・天

めざせ!総・楽・天

『めざせ!総・楽・天』は、1996年10月6日から1997年9月28日まで中京テレビで放送されたバラエティ番組で、多くの才能を世に送り出そうとする取り組みがなされていました。番組は、名古屋を拠点にした未来のエンターテイナーの卵たちが、自らの夢を叶えるために努力する姿を描いています。番組の基本コンセプトは、お笑い芸人を志す若者たちの育成にあり、深夜に放送されるこのプログラムは、斬新でありながらも一般視聴者に親しみやすいものであるよう心掛けられました。

番組の概要

本番組は、前の『キスミスチック'96』から大きく方向転換し、お笑い志望者に焦点を当てました。スタジオ陣も一新され、キャイ〜ンのウド鈴木と天野ひろゆきが主要メンバーとして参加。他に、泉谷しげるや中京テレビのアナウンサーである板谷学が総合司会として番組を進行しました。

番組では、芸人志望者が公開オーディションに向けて芸を磨いていく様子を収めたビデオ映像（VTR）と、スタジオでのトークが織り交ぜられる形で進行されました。この中には、将来的に全国的に活躍することとなる青木さやかが23歳の時に参加していたことも特筆すべき点です。彼女はその後、ユーモアあふれるスラングで多くのファンを魅了することになります。また、彼女と共に活動していた松田大輔もこの番組に登場しました。

放送時間とスケジュール

この番組は、日本標準時で毎週日曜日の0時25分からスタートし、最初は1時50分まで放送されていました。しかし、1997年4月からは1時25分に放送時間が短縮され、明石家出版が新たにスタートすることになりました。

出演者について

毎回のスタジオには、ウド鈴木と天野ひろゆきの他に、泉谷しげる、そして当時活躍していたアナウンサーの本田恵美も登場。特に、エンディングで行われるミニコーナーなどでは本田がその役割を担いました。また、温泉こんにゃくアクロバットショーというチームによるコーナーも行われ、青木と松田が出演していました。

総・楽・天LIVE

番組の一環として、クラブダイアモンドホールで月に一回開催されたライブイベントも重要なポイントです。ここでは、新進気鋭のミュージシャンが招待され、パフォーマンスの模様は番組内でも紹介されました。同名の関連番組も放送されており、ライブの様子が相互に補完し合う形で楽しまれていました。

エピソード

青木さやかは、『めざせ!総・楽・天』に出演していた頃、アルトリコーダーを演奏し、シュールなネタを披露する不思議な漫談家として認識されていましたが、後のキャリアで発揮される慇懃無礼なキャラクターとは大きく異なるものでした。彼女が後に出演した番組『幸せの黄色い仔犬』では、過去の『めざせ!総・楽・天』での映像が振り返られ、「12年前の秘蔵映像」として再度取り上げられました。青木のユニークなキャラクターや独特の芸風は、視聴者の記憶に強く残りました。このように、番組は新たなエンターテイメントを提供し、未来のスターを育成するための場となりました。

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